施術例

帝王切開による瘢痕に関係する首の痛み 38歳 女性

お悩みの症状

10年ほど前より上を向くと首から背中にかけて激しい痛みがあり、その他に腰痛と生理痛がある。

検査

腹部の筋神経反射検査を行うと反応あり。
おへそから下腹部にかけて傷跡はないかたずねると、15年前に帝王切開で出産、その時の傷跡があるとの事。
更に詳しく検査するとその傷跡が瘢痕組織を形成した状態になり、その傷跡から侵害刺激の信号が中枢神経系に入力され首の痛みとして認識されていると思われる。

アプローチ

瘢痕組織の線維配列を正常な状態にするため、帝王切開傷跡付近に衣服の上から軽い押圧をゆっくりと加え、横隔膜に刺激を与え瘢痕組織を正常化
胸郭、横隔膜、腸腰筋に刺激を与え呼吸を改善。
瘢痕組織を正常な状態に戻したところ10年間苦しんだ首の痛みは消え、同時に腰痛、生理痛も消失。

所見

子宮の傷後が首に痛みを引き起こす、これは内臓体性反射と言って帝王切開手術で子宮に形成された瘢痕組織からの侵害刺激が、脊髄神経から脳に伝達されます。
この時、首の筋肉の状態を伝える神経情報の伝達通路とが一緒になり、脳が子宮からの痛みの信号を首からの痛みの信号と勘違いして首に痛みを感じてしまいます。
内臓が原因での身体の痛みは意外と多くあります。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。