施術例

神経のバランスを整えてよくなった胸郭出口症候群 34歳 男性

お悩みの症状

15年前に両腕の痺れ(しびれ)により、胸郭出口症候群と診断され、左第一肋骨を切除する手術を受けましたが症状は改善せず、その後首に痛みが出始め、腰痛も悪化、腕のシビレは依然あり。

検査

神経学的検査により、左右の脳の機能バランスを検査すると左脳の機能低下。
呼吸器系の機能低下が認められ、酸素不足の可能性がある。
筋力検査では第一肋骨を切除した左胸部、上腕の筋力だけではなく全身的な筋力低下が認められる。

アプローチ

右小脳脊髄路を利用し刺激、右小脳経由で左脳の活性化を図る。
胸郭の可動性を改善し、斜角筋群などの頚部のトリガーポイントを解除し呼吸を改善。
硬膜に対するアプローチとして頭蓋骨調整を行う。
2度目の来院で首の痛み、腕のシビレが楽になり、特に腰痛が大きく改善。左の肋骨を切除しているため呼吸系に問題を起こしやすい状態であるが定期的な調整と深吐呼吸法で痛みのない状態を保っています。

所見

15年前の胸郭の状態については、今となっては分かりませんが、現状での原因は酸素不足により大脳皮質の左右バランスが崩れ、更に酸素が不足することで痛覚神経が興奮しやすくなり痛みに至ったものと思われます。
息を吸い込む時、頚部にある斜角筋群が肋骨を引き上げることでより呼吸をスムーズに行えるようになっています。
特に第一肋骨は斜角筋が胸郭を引き上げるのに大きな役割を果たしています。
経緯から見ても左第一肋骨の切除手術は意味が無かったのではないかと思われます。

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