施術例

顎の問題に関係していた突発性難聴 38歳 女性

お悩みの症状

一週間前から左耳が音がこもったように感じ、時間が経過するにつれ聞こえにくくなった。
耳鼻咽喉科で診察を受けると突発性難聴と診断される。
処方された薬を服用しているが聞こえずらい状態は変わっていない。

検査

音叉を使いウェーバー検査とリンネ検査を行う。
ウェーバー検査では左に振動音が大きく響いて聞こえる。
リンネ検査での左耳の検査では骨伝導音より空気伝導音が短い時間で感じなくなった。
以上の検査結果から左耳の伝音性難聴と判別。

施術・アプローチ

全身の機能検査を行うと口を大きく開けると痛みがある。
口を開けた状態から閉じて行くと横にズレる、などの症状がある。
耳が聞こえずらくなる前日、歯医者での施術中長時間口を開けていたと言う。
顎の筋肉を調べると、口を閉じる時に顎が左右にズレないように安定させる内側翼突筋が収縮を起こしていた。
内側翼突筋を緩める操作で顎関節の調整を行う。
施術終了後、口を大きく開けても顎に痛みは無くスムーズに動くようになった。
施術2日後には左耳は正常に聞こえるようになった。

所見

突発性難聴を引き起こしていたのは鼓膜の張りを調整している鼓膜張筋の働きが低下したために、太鼓の皮が緩んだ状態と同じになり音が響かず聞こえずらい状態になっていました。
鼓膜張筋は三叉神経の支配で機能しています。
三叉神経に何らかの問題的刺激が加わると三叉神経支配の筋肉は障害を起こす可能性があります。
今回の場合は歯の施術で長時間口を開けていたことで、顎を安定させる内側翼突筋が刺激されてしまい、同じ神経支配の鼓膜張筋の機能を低下させたものと思われます。
突発性難聴のほとんどは中耳(鼓膜と耳小骨)の問題だと言われています。特に鼓膜の張りを調整している鼓膜張筋は問題を起こしやすい個所です。しかし原因を突き止め的確にアプローチすれば比較的改善が望めます。
突発性難聴は時間が経過してしまうと難しくなります。早期の施術をお勧めします。態です。

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