施術例

前傾姿勢が起こした顎関節の痛み 11歳 女性

お悩みの症状

3週間前から口を開けると左の顎関節に痛み。
問診表にて全身の極度の疲労感、一日中眠い、朝起きるのが辛いなどの項目にチェックが付いている。

検査

神経学的検査により左大脳半球の機能低下が観察される。
機能的筋力検査では、ほぼ全身の筋力が低下し力が入らない状態。
筋反射検査にて顎を左右に動かす左の内側翼突筋に収縮が観察される。

アプローチ

左大脳半球活性化を目的に右脊髄小脳路を利用し刺激を入力。横隔膜、胸郭を調整し呼吸改善。
この時点で全身の低下した筋力は正常値に回復。
頭蓋骨リズムを調整し、顎関節機能回復法(TMJFRT)で左内側翼突筋をリリース
疲労感と顎関節の痛みは初回の施術で50%軽減、3回の施術で疲労感、顎関節の痛みとも消失。
在宅ケアとして鼻呼吸と深吐呼吸法を指導。

所見

お母さんに生活環境を聞いた所、毎日2時間ほどテレビゲームを床に座った状態で行っていることがわかりました。
床に座りテレビゲームを行うことで前傾姿勢になり、胸郭、横隔膜など呼吸系の大切な動きが小さくなり酸素摂取量が低下したことが判明、これにより呼吸低下が起こり、酸素不足と左大脳の機能低下が生じ代謝機能にも障害が起こり極度の疲労感になったものと思われます。
人間は筋力によって地球の重力に逆らって生活しています。筋力が低下すると重力に負けてからだが重く感じます。酸素不足により中枢神経系が機能低下を起すと筋力低下を起します。
顎関節の痛みも中枢神経系の機能低下で顎に関係する筋肉のバランスが崩れて起きた二次的なものです。
尚、テレビゲームは連続でも30分程度としてもらい、深呼吸を実行していただくようにお願いしました。
その後、疲労感、顎関節の痛みは再発していないということです。

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