施術例

手術せずに済んだ椎間板ヘルニア 29歳 男性

お悩みの症状

1週間後に椎間板ヘルニアの手術を控えていましたが、できれば手術はしたくないと言う本人の希望で、外出許可を病院からもらい、知人の紹介で来院。

検査

下肢伸展挙上は40°付近で陽性。
バルサルバテスト陽性。
膝蓋腱反射反応低下。
上記の結果を踏まえると、腰椎4番、5番間のヘルニアの可能性は高い、しかし運動機能、感覚機能は失われていないため、椎間板ヘルニアによる神経根障害と判断するには疑問が残る状態である。
筋力検査は腰方形筋(腰の脇にある筋肉)、臀部の中臀筋・小臀筋、ハムストリング筋(太ももの裏の筋肉)が低下。
神経学的検査では対光反射で左瞳孔散大。
舌の左側変位
ブラインドスポットマッピング右が拡大。
以上の結果、左大脳皮質機能低下が推測できる。

アプローチ

脊柱起立筋の筋紡錘へアクチベーターにより刺激を加え左大脳皮質を活性化。
横隔膜、胸郭の可動性を改善し呼吸を促進。
頭蓋骨と額間接の調整。
腰方形・中臀筋・小臀筋・ハムストリング筋のトリガーポイントの解除
腹直筋のトリガーポイントを解除。
施術直後、痛みは半減。その後15回の施術で今ではオートバイに乗り通勤しています。

所見

MRIなどの画像を確認することができませんでしたので椎間板ヘルニアによる神経根障害ではないと明言することはできません。
しかし仮に椎間板ヘルニアが存在していたとしても呼吸や神経機能を回復し、筋肉の働き機能を正常することで痛みは改善される事が少なくありません。
手術を行って切ってしまう事は簡単です、しかし手術を行っても痛みが改善されない事は想像以上に多いことも事実です。
この患者さんの場合は手術を行わなくとも充分に痛みを改善できた例です。
椎間板ヘルニアが及ぼす影響は実際にはほとんど無く腰痛患者の5%以下であると言う調査結果も発表されています。
MRIなどの画像診断で椎間板ヘルニアが確認されているにもかかわらず症状が何も現れていないと言う例も珍しくありません。
椎間板ヘルニア神経が圧迫されているのであれば痛みだけではなく感覚麻痺や運動機能障害が同時に発生するはずです。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。