施術例

胸郭出口症候群 肩・腕に痺れ(しびれ)と痛みが 53歳 女性

お悩みの症状

6ヵ月ほど前に首が痛くなり接骨院にて寝違えとの診断、鍼とマッサージを受けていたが3ヵ月ほど前より肩・腕にシビレと痛みが発生し始め特に夜になると痛みが強くなり寝られないほど激しい痛みに変わってきた。

検査

神経学的検査で左大脳皮質の低下が観察される。
右の三半規管の一部である後半規管の低下、右顎関節に機能低下。
筋力検査では左斜角筋群、大胸筋、小胸筋、鎖骨下筋が著しい筋力低下を示す。
打腱器による上腕二頭筋の深部腱反射に異常は無いため神経根および脊髄神経レベルの問題では無く末梢神経レベルでの絞扼障害である。

アプローチ

筋肉を弛緩させるのに必要な酸素を供給するため胸郭と横隔膜の可動性を改善。
右脊髄小脳路を利用し左大脳皮質を活性化。
前斜角筋、中斜角筋と小胸筋のトリガーポイントをリリースし機能を回復。
再度、筋力検査を行うと、左斜角筋群、大胸筋、小胸筋、鎖骨下筋の筋力は正常値を示し左腕全体のシビレ感が大きく改善、施術後直ぐに楽な状態になる。

所見

普段からの口呼吸が原因して酸素不足になり左大脳皮質が機能低下を起した事で、左側前上方の屈筋である斜角筋、胸筋の収縮が強まり、前斜角筋と中斜角筋の間を通過する腕を支配する神経、腕神経叢を圧迫し、肩・腕に痺れ(しびれ)と夜間痛を現していました。
トラブル発生から6ヶ月の時間が経過しているため筋肉に瘢痕組織が形成されてしまい瘢痕組織を解除するのにかなり時間が掛かってしまったが週一回の通院で11回で終了。

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