施術例

季節の変わり目

桜真っ盛り。
東京や千葉ではほぼ満開に咲き誇っている桜、何故か日本人はこの時期、心ウキウキになる一番いい季節。

この時期耳鳴りを訴える患者さんが増えます。
しかし耳鳴りではなく『耳の閉塞感』である場合がほとんど。

症状としては飛行機やエレベーターなどで高所に上がった時やトンネルの中に入った時など耳がボ~っとこもったような感じがした経験はありませんか。
唾をゴクンと飲み込むとポンと耳が通ったようにスッキリと聞こえるようになる。
この症状は耳鼻科や耳鼻咽喉科では耳管閉鎖症という診断が出されます。
今は同様の症状でも耳管開放症と診断されることも増えてきました。

さてこの現象、内耳と外耳の気圧差によって生じるものです。
内耳の圧力調整は耳管という管が喉の奥まで通っていて食べ物や唾を飲みこんだとき、これを嚥下と言いますが嚥下を行った時に口蓋帆張筋を収縮させて耳管を開きます。

口蓋帆張筋は顔面の知覚(痛みや触った感じ)を伝える三叉神経です。第1枝と2枝は知覚枝ですが第3枝は運動枝も含み顎を動かす筋肉の運動を支配しています。

特に口蓋帆張筋は三叉神経第3枝、内側翼突神経です。
顎を動かす筋肉と支配神経が同じなので顎関節に問題があると耳の閉塞感を感じるようになります。
顎および顎関節の調整で耳の閉塞感が解消されることが少なくありません。
全てが顎関節に問題があって耳の閉塞感を招いているわけではありません。
そのためにも綿密な検査が重要になってきます。

春先は冬の高気圧から夏の低気圧に気候的変化をしてゆく時期。
気圧が不安定なために内耳と外耳の圧力調整が難しくなる時期です。
耳鼻科や耳鼻咽頭科で受診してもなかなか解消しない閉塞感は顎関節の問題かもしれません。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。