施術例

慢性腰痛が悪化して足にしびれ62歳 男性

お悩みの症状

三年ほど前から腰に痛みを感じる。
腰痛は痛みが出たり良くなったりを繰り返し慢性的な腰痛になる。
一年ほど前から腰痛に加え徐々に右足が痺れ(しびれ)だし、夜寝ていると痺れ(しびれ)が強くなる夜間痛の症状が現れる。

検査

右臀部、右下肢の伸筋、屈筋が低下、上肢の筋肉にも低下が見られ、全体的には対側の左側全体の筋力に比べ低下を起している。
神経学的検査で右大脳皮質の機能低下が観察でき、指鼻検査などの小脳検査では左小脳に陽性反応。
呼吸に関係する横隔膜、胸郭、腸腰筋が低下。

アプローチ

右半身の血流改善のため、左側の筋紡錘を活性化し脊髄小脳路を利用して右脳に刺激を入力。
横隔膜、胸郭、腸腰筋にマニュピレーションを行い呼吸調整。
筋力検査を行うと下肢の伸筋を残し正常化。
下肢伸筋の大腿四頭筋のトリガーポイントを解除。
左小脳、右大脳皮質の機能検査で正常化確認。
施術3回目で腰痛、下肢のシビレ半減、夜間痛も同時に改善。
鼻呼吸と深吐呼吸法を指導、8回で施術終了。

所見

腰痛や脚の痺れ(しびれ)と言うと、どうしても痛みや痺れ(しびれ)の現れている箇所に原因があるように思われますが、外傷以外のほとんどの場合は血流低下による酸素供給の低下が起因しています、この場合のシビレ鈍痛は腕全体、脚全体と言うように広範囲の症状が特徴的です。
筋肉は酸素が不足すると収縮を起すため、血管を収縮させ流速を上げ血液をより多く供給使用とします、この状態が長期に及ぶと、血管壁の痛覚神経が刺激され手や脚の痺れ(しびれ)鈍痛を引き起こします。
今回の場合も典型的な口呼吸が招いた酸素不足が原因でした。

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