施術例

眩しさを伴う子供の頭痛

小学4年生の男の子が頭痛と肩こりで来院。

常に肩に凝った感じがあり夕方ごろになると我慢できないほどではないが強い頭痛がほぼ毎日あるとの事。

神経学的検査を行ううち対光反射を検査するために瞳孔より網膜へ光を投射。

左右の眼とも非常に眩しそうに眼をしかめる。

『眩しい?』と聞くと、すごく眩しいとの事。

動画での解説(約16分)音声↓

『光が眩しい』これは中枢神経系が機能低下を起こしている危険信号。

眼に入る光の量の調節は瞳孔で行いますが、瞳孔を収縮させて光の量を制限するのは中脳のエディンガーウェストファル核(動眼神経副核)が作用して行います。
中脳のエディンガーウェストファル核(以下E/D核)と同側の大脳皮質とは密接な関係にあり、E/D核が低下しているということは同側の大脳皮質の機能低下を示唆します。

念のため左右の小脳、大脳皮質の左右性を検査したところ左脳の機能低下が判明。

縮瞳(瞳孔を収縮させる)がしにくい中枢神経の状態では強い刺激は厳禁なのでアキレス腱に伸縮性テープを貼り皮膚からのAβ線維の刺激を利用し大脳皮質を活性化。
呼吸筋を調整し呼吸誘導を行う。

調整後再度、瞳孔より網膜に光を投射すると『まだ眩しいけれどさっきよりは眩しくない』とのこと。
これで様子を見ていただきました。

本日2度目の来院。
お母さんに状態を訪ねると。
『肩こりも頭痛も全然ない。絶好調です』との返答。

『前回の帰り道、横断歩道の白線がずっと眩しかったけど今は眩しくないといっていました』とびっくりしていました。

光が眩しい
これは中枢神経系の黄色信号です。
ご注意ください。

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