院長のブログ

お酒

午後四時ごろ初老の男性2人が予約なしで来院された、いわゆる飛込み来院。
お一人が、腰痛がひどく診て欲しいと言う。
受付で話をお伺いしていくうちに、何やら喋り方がおかしい。
「すみません、お酒飲んでらっしゃいます?」
「飲んでいます、でもほんのちょっとです」と言う喋り方のロレツが回っていない。
お酒を飲んでいては、施術は出来ない趣旨をご説明して、丁重にお断りした。
施術室は船橋駅より歩いて2分、飲食街のほぼ中心位置しているためお酒を召し上がった方がクイックマッサージ店と勘違いして時々来ることがある。

カイロプラクティックでも整体でも「お酒を飲んでいる方への施術はしてはいけない」と言われている。
私もカイロプラクティックの養成学校に通っている頃、講師からその様に教わった。
しかし、お酒を飲んでいると何故施術を行ってはいけないのか、学生時代質問したが、ただ『お酒で神経の働きが悪くなる』と分かった様な分からなかった様な答えで明確な論理的説明が受けられなかった。
神経学を学んで『お酒と神経の関係』が始めて理解できた。

お酒を飲むとどうなるのか?
呂律が回らなくなり、うまく喋る事が出来ない。
ふら付く、真っ直ぐ歩けない、バランスがうまく取れないなどこれらは全て小脳の機能低下状態。
つまりお酒を飲むと小脳が機能低下を起してしまう。
カイロプラクティックが施術として使う筋肉からの刺激は小脳に入力され小脳を活性化する。
これにより更に大脳を活性化することで神経をコントロールする。
お酒を飲んでの施術は小脳を活性化できない、それどころかお酒と刺激で小脳が制御できなくなる恐れがあり大変危険である。
くれぐれもお酒を飲んでからのお風呂と施術は避けてください。

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