施術例

突発性難聴。処方された薬で気持ちがふさぎ込む

40代女性

2週間ほど前に突然、右耳が聞こえずらくなり耳鼻科に受診。
突発性難聴との診断を受ける。

処方された薬を服用していると気持ちがふさぎ込み気味になり身体に力が入らない状態になったということで受診している病院に相談したところ副作用としてふさぎ込みなどの症状が現れることがある。しかし薬はとにかく飲み切ってくれと言う指示を受ける。
難聴は依然改善の兆しは表れていない。

検査
難聴の種類を見分けるために音叉によるウェーバー検査とリンネ検査を実施。
ウェーバー検査
右耳に大きく音が響く。
リンネ検査
左:骨導22秒 気導52秒
右:骨導23秒 気導30秒

上記の結果から内耳の鼓膜張筋およびアブミ骨筋の問題が起因しての突発性難聴と考えられる。
中枢神経系バランスは左脳の機能低下。
角膜反射の結果、右三叉神経の低下。

アプローチ
右三叉神経を活性化するために顎関節調整で内側翼突筋を調整。
右角膜へ、エアブロー刺激。
中枢神経系のバランスを整えるために右下肢皮膚にキネシオロジーテープを貼り表在感覚を刺激。

結果
右角膜反射正常反応
リンネ検査 左:骨導22秒 気導52秒  右:骨導23秒 気導45秒
ウェーバー検査 若干右耳に大きく響く

その後3日ほど経過した時点で左右の聞こえ方の差はほとんど気にならなくなる。

所見
突発性難聴は字のごとく突発的に聞こえずらくなることを言います。
原因としては最初にも書きましたが三叉神経の鼓膜張筋と顔面神経のアブミ骨筋の異常が主な原因です。
病院では機械による聴覚検査だけしか行わなかったとのことですが、これでは感音性難聴なのか伝音性難聴なのか区別をつけることは大変困難と思われます。
128Hzの音叉1本で鑑別は簡単にできます。
それに加えかか角膜反射を行えば三叉神経の問題なのか顔面神経の問題なのかも鑑別が付きます。

この患者さんの場合、もともと気持ちの落ち込みなどの症状を抱えていらっしゃいました。
そこに7種類の薬を飲んだことで気持ちの落ち込みを招いたものと思われます。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。