院長のブログ

一番つらいのは本人

今日、小学6年生と中学1年生の兄妹の施術が完了した。
妹さんの主訴は顎が痛くて口が開けられない、お兄さんの主訴は身体がだるく動くことが辛い、であるが二人とも歩くこと、立っていることも辛い状態。
特にお兄ちゃんは無表情で学校や家では会話も成立しない状態、学校の三者面談で担任に『生きた化石、やる気が無い』といわれたという。
お母さんも兄妹のダラダラした状態は反抗期とやる気の無さと思っていたらしい。
しかし検査を行ってみると全身の筋力が低下しほとんど力が入らない、これでは起きているのが精一杯の状態。
呼吸系を改善すると見る見る元気になってきた、二人とも最初はニコリとも笑わなかったのが笑顔で話をするようになってきた。
お母さんが『二人とも本当に辛かったのに分かってあげられなくて悪いことをした』と言っていた。
当然、妹さんの顎関節の痛み、口が開かないと言う症状も改善、顎関節はほとんどいじっていない。
お兄ちゃんは食欲も出てきて元気になった。
何よりも二人とも表情が明るくなりお母さんとの会話が笑顔でできるようになった。
大脳を含めた中枢神経系が酸素不足になり機能低下を起すと鬱によく似た「ふさぎ込み」状態が顕著に現れることがある。
一見すると、やる気が無くふてくされたように見える、そして周囲の人間は状態が理解できず言葉で傷つけてしまう。
反抗やふてくされであれば自分達の好きなことをやっているときには元気になる、中枢神経系に酸素が届けられずミトコンドリア内のTCAサイクル(クエン酸回路)が正常に作用せず代謝機能が低下を起すと四六時中元気が無くふさぎこんでいる。
この違いは大きい、注意が必要である。

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