院長のブログ

神経の異常興奮状態

今、富津市と神奈川の平塚市からそれぞれ通院されている患者さんがいる
お二人とも電車だけでも1時間半と2時間と言う時間をかけて通院されている、自宅からの時間を入れるともっと時間が掛かっているはずである。
以前にも、ここで書いたことがあるが、遠方から通院されている患者さんがいるということを自慢する気はない、むしろ何故わざわざ時間をかけて私の施術院に通われるのだろう?
お一人は50代の女性で10ヶ月ほど前、ストレッチを行っていて左太ももの裏に痛みを感じてから時間が経過するにつれ痛みが強くなり今は歩いていても痛みを感じる状態、病院の診断は坐骨神経痛。
後の一人は、20代の女性で一年前から両手がしびれ、病院での診断は胸郭出口症候群。
お二人とも病院や民間療法など色々施術をされたが効果はなかったという。
検査を行ったところ、症状はそれぞれ異なるがお二人とも中枢神経がTNDつまり神経が許容範囲を超えた異常興奮状態にある。この状態のときは強い刺激、特に背骨をボキッと鳴らす、筋肉に長時間マッサージを行うなどは厳禁であり、もしこのような強い刺激を加えると症状を悪化させてしまう。
二人には呼吸改善だけを行い後は何もしなかった、と言うよりは何もしてはいけない状態なのである。
結果お二人共、症状は改善した。
お二人共インターネットでホームページをご覧になって来院された。
異口同音に他の施術院では背骨がずれている、骨盤がゆがんでいるとしか説明を受けなかった『だからこんな遠くまで来ました』と言っていた。
施術を受けるなら近い方が良いに決まっている、往復の交通費だけでも施術費と同じぐらいかかり経費だけでも大変である。
しかし、今の民間療法の実体は、実にお粗末な状態である。
私も含め、もっと高度な検査技術と知識を身に付けなければいけない、そうでなければ患者さんに余計な負担を与えるだけである。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。