施術例

むずむず脚症候群

『むずむず脚症候群』
現在日本でも一般的に知られつつある神経障害です。

正式には『下肢静止不能症候群』『レストレスレッグス症候群(RLS)』などと言われています。

原因としては鉄分不足ですとか中脳の黒質から分泌されるドーパミンの問題ですとか言われています。

夕方から夜にかけて特に下半身にかゆみや痛み、虫が這いまわるような違和感を現れます。

脚を動かしたり歩き回ったりすると一時的に症状が緩和されます。

今までに3名のむずむず脚症候群の患者さんを施術する機会がありました。

検査を行っていくうちに共通点が現れました。

みなさんそれぞれに振動覚の低下している方。
位置覚の低下と二点識別覚が低下している方。
伸張反射の亢進。

一見すると共通点はないように思われます。
しかしこれらは固有感覚に問題が生じている可能性があるという事。
それも神経のA線維という太い神経線維。

それぞれにA線維の機能回復を目的に調整を行ったところ
主訴である頭痛や腰痛の改善とともに痒みやムズムズした違和感も消失していきました。

私は結果のみで医学的な検証はできませんが
脚を動かしたり歩き回ったりすることで症状が一時的にでも解消する。
これは筋や関節を動かした末梢神経系の情報を中枢神経系に伝えるAα、Aβ線維が活性化され脊髄後角で、かゆみや痛みを引き起こしているAδもしくはC線維の脊髄への入力を抑制したことで症状が一時的に解消したということだと思います。

三人の患者さん共に固有感覚の回復とムズムズした違和感の改善は同時進行でした。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。