お悩みの症状
通勤などでカバンを持っていると右手首から母指球、親指から薬指までがシビレる。
最近では夜間、寝ていると右手が痛い夜間痛になってきた。
検査
正中神経圧迫テスト、示指過伸展テスト共に陽性、母指対立筋の低下、手根管症候群の特徴を現している。
握力検査を行うと左45キロ、右42キロ、右が若干低下しているが特に問題は無い。
右上腕二頭筋、腕橈骨筋、長掌筋、など腕を屈曲させる筋群が筋力低下。
ブラインドスポット、対光反射他の神経学的検査により右大脳皮質の機能低下。
アプローチ
左側筋線維の筋紡錘を刺激、右大脳皮質を活性化。
腸腰筋、横隔膜、斜角筋群のトリガーポイントを解除し呼吸を改善し血流を促進。
この時点で低下していた右腕の屈筋群の筋力が回復し正常化。
屈筋支帯をマニュピレーション。
右握力45キロに回復。
右手の夜間痛は初回の夜より改善、ほとんど痛みは解消。
中枢神経のバランス調整と呼吸改善を含めた6回の施術で手首の痛みは解消しました。
所見
手根管症候群は正中神経が掌の付け根のところで手根幹と言うトンネルを通って母指球、親指、人差し指、中指、そして薬指の半分母指側の運動と感覚を司っています。
手根管症候群は何らかの原因で手根幹のところで屈筋支帯によって圧迫され痛みシビレが現れる病気です。
この患者さんの場合、大元の原因は右の大脳皮質が酸素不足により低下したことで手首を屈曲させる長掌筋が収縮し手根幹に負荷が掛かり痛みを現していました。
整形外科などでは屈筋支帯が痛みの原因とされますが、ほとんどの場合は中枢神経の機能低下が根本的な原因です。
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