腕が水平の位置まで上がらなくて痛みが出る
肩の不調で来院された患者さん。
問診でその他にも何か気になることは無いかと聞くと
そう言えば少し気になることが・・・
でも病院で診てもらったけど異常なしと言われたという事ですが以下の状態。
咳が突発的に出て止まらない。
声がかすれる。
呼吸がし辛い。
物が呑み込みずらい。
んん!!
ちょっと待てよ
これって頸静脈孔症候群の症状にそっくりではないか!
頸静脈孔症候群とは脳神経の舌咽神経、迷走神経、副神経が頭蓋の出口である頸静脈孔付近で障害される状態。
神経は病巣などで障害を受けていなくても血流低下や酸素不足などにより神経系が機能的に問題を起こすことがよくあります。
舌咽神経、迷走神経、副神経の神経核が位置するのは延髄。
そこを部分的に刺激する方法は?
副神経支配の僧帽筋と胸鎖乳突筋に伸縮性テープを張り
運動機能を利用して延髄を刺激活性化。
神経、特に中枢系は相同性という特性があります。発生時期や起源が同じ場合、お互いに影響を受けやすい性質を持っています。
僧帽筋からの刺激が副神経を発火させ迷走、舌咽神経を共に活性化できるはず。
狙いは見事に的中。
3日ほどで肩の痛み可動制限。嚥下困難は50%ほどに改善。
その後3回ほどの通院で終了。
コメント