院長のブログ

元の元

顎の痛みは結構、多くの方が抱えている辛い症状の一つである。
痛みだけではなく口が開けられないなどの違和感を含め顎関節に関する不具合は多い。
また顎関節に直接症状は無いが他の部分の症状を顎関節の状態が引き起こしていることもある。
11歳の女の子、3ヶ月前から口を開けると左顎に痛みがある、最近は口が開かなくなってきた。
顎の痛みと言うことだったが、全身の疲労感、注意力、集中力が無いなども訴えている。
右の顎の機能を回復させると顎の痛みが半減し疲労感が解消された。
顎も含めた関節は、血液を送りだす大切なポンプの役目を果たしている。
関節を動かすことにより血液を呼び込み、押し出している。
股関節を動かせば太ももに、膝を動かせばふくらはぎやすねに血液を送り出している。
心臓のポンプ圧だけでは身体の末梢まで血液を送るには圧力が足りない、そのための中継地点の関節を動かすことで血流に勢いをつけている。
顎関節は脳に対する最後の関節になる。
顎を動かせば脳に血液が酸素と栄養を供給してくれる。
しかし、顎が痛くて動かせないと、脳へ血液供給が低下して、脳の機能低下を引き起こしてしまう結果となってしまい諸症状を引き起こすことも多い。
この女の子の場合、顎関節の機能をリカバリーして痛みがなくなり口を大きく開けられるようになった、しかし2週間ほどしてまた顎関節に痛みが現れた。
こうなると痛みの原因はまったく別の所にあると考えたほうがいい。
そこで再度検査すると、大胸筋(胸の筋肉)を押さえて安定させると顎の痛みは消える。
大胸筋は運動機能としては腕を身体に寄せる役目を果たすが、もう一つ大切な役目がある、それは首や頭部を支える土台の役目を果たし安定さている。
大胸筋が筋力低下したことで首が不安定になり顎を動かす筋肉がバランスを崩してしまい顎に痛みが出てしまった。
顎に痛みを出した直接原因は解った、しかし何故大胸筋が収縮を起し筋力低下に至ったのか?
一番の原因はそこである、この元の元を解決しなければ同じことの繰り返しである。
筋肉が低下を起す一番の原因は酸素不足に加え同じ状態、姿勢を長時間続けること。
大胸筋の場合はまず、前傾姿勢、一番多いのが机に向かっての勉強や作業。
この患者さんの年齢を考えると、机に向かっての勉強かテレビゲームもしくはパソコンの操作。
付き添ってこられたお母さんに聞くと、テレビゲームを毎日かなり長い時間続けていると言うことである。
どうも原因としてはこのテレビゲームがビンゴのようである。
再び顎関節の機能をリカバリーし大胸筋のトリガーポイントを解除、そして何よりもテレビゲームの時間を制限してもらい、大胸筋のストレッチを指導して経過観察を行うと顎の痛みは改善。
表に出ている症状だけを追いかけていると元の原因が見えなくなると言うことである。
『反省』

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