院長のブログ

脚に力が入らない

10年来、私の施術院に通ってくれている60代のご婦人
朝一番の電話で『昨日から左脚に力が入らなくなり歩くのが辛い』と連絡があった
この方、押し花の先生で私の施術院内にも作品を展示させてもらっている。芸術性が高く素晴しい作品である。
ご自信は展示会やイベント、空間ディスプレイの仕事、教室での指導と家庭での家事と本当に寝る暇も無いくらいに忙しく動いている。
今日もこれからショッピングセンターで体験会を兼ねた作品展示会があり一日中、来場者の相手をしなければいけないと言う。
そんな訳で『何とかなりませんか』と言うことであるが、何とかと言われてもなる場合とならない場合がある、しかし何とかしなければならない。
筋力はほぼ全身が低下を起し力が入らない
全身の力が入らない状態は部分的な筋肉や末梢神経機能と言うよりも中枢神経系の問題によって引き起こされている事がほとんどである。
やはり脳幹の中心部に位置する動眼、滑車、外転、舌下の各神経が低下反応を示し、左の後半規管と左の顎関節にも問題が見られる。
これらを正常な状態に戻すと全身に力が入り筋力検査も正常値になった。
ベッドから起き上がる時に左脚と腰が痛いと訴えていたが、立ち上がり重力がかかると痛みが次第に消えていった。
このような全身性の筋力低下の場合は筋肉に対する闇雲なマッサージや強い刺激は厳禁である、最小限の刺激に止め、ご本人の神経系の働きを回復させる力を最大限に引き出すようにしなければ返って悪化させてしまう。
まだ全身が重いが左脚の痛みは無く正常に歩ける状態になった。
『今日これで1日何とか来場者の相手が出来ます』と言っていたが、一日中立ちっぱなしでは果たしてどうなることやら。
原因は完全なる酸素不足、これにより中枢神経系が低下を起した結果である。
忙しくなると人間は呼吸が浅くなりその上、口呼吸になる、その結果酸素不足が生じ辛い症状に至る。
鼻呼吸と深吐呼吸法をお願いして本日の施術は終了した。
痛みや辛い症状がどこに現れるかはその時の状態によるので、あまり問題ではない。
それよりもその状態がどこに起因しているかと言うことが最大の問題なのである。

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