院長のブログ

自信と確信

神経学を応用し検査と施術を行うようになって、10年ちょっと。
施術時間はかなり短い、5分~15分。
神経学で施術を行うとそうなってくる。
開業当時から私のところに腰痛と肩こりで施術に来てくれている女性がいる。
開業当時の駆け出しの頃は、知識とノウハウがなくマッサージもどきのようなことを行っていた、その頃からの患者さん。
ほとんどの場合、施術終了後ある程度の結果が出る、そして時間経過と共に改善の度合いが増してゆく。
しかしこの方の場合は、施術が終わってもほとんど症状に変化が無い。
まだ辛いと訴えに、段々と刺激をしてゆき結果的にはマッサージのようになってしまう。その結果ほぼ毎週来院される。
経営者としてはありがたいことであるが、施術家としては自分のクオリティーの低さを痛感してしまう。
しかし、心情的には予約の電話が入ると、正直言って「うわーどうしよう、また30分も時間をかけて満足するまで揉まなくてはいけないのか」何て思うようになってきた。
ある時、これではらちが明かないと思い、思い切って症状が残っていても反応が消えた時点で、「今日はこれ以上できません、反応が消えていますので時間経過で様子を見てください」と言って施術を終了した。
当然、不満気に渋々お帰りになった。
それか3週間この患者さんからの電話が無い。
「満足できなくて来られなくなってしまったか」と思っていた矢先予約の電話が入った。来院され状態をお聞きすると、段々と調子が良くなり、以前に比べ腰痛も肩こりも出にくくなったということである。
検査を行っても、3週間空いたにもかかわらず以前より身体機能は向上していた。
自分の自信の無さが、この方を患者さんではなくお客さんにしてしまっていたと反省をしている。

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