院長のブログ

痛覚抑制システム

左脚の痛みで通院されている20代の女性
施術を重ねるごとに順調に改善していた。
しかし三日前から突然痛みが少し強くなった。
ここまで順調に改善してきているのに何故だろう?
こういうときは必ず突発的な原因がある。
検査してゆくと左足の筋力低下と子宮付近から反射反応があった。
前回までは子宮からの反射反応は無かった。
このように子宮に突発的に反応が現れる時は生理になった時がほとんどである。
そこで「今整理中ですか?」とたずねたところ「三日前から生理になりました」とのこと。
痛みが強くなった時期と一致している。
原因は生理での子宮からの影響でビンゴである。
お腹に軽い押圧を加えながら刺激、子宮からの反射反応が消えているのを確認して、左脚の筋力検査を行うと低下していた筋力は全て正常値になっている。
起き上がって歩いていただくと、さっきまで有った左脚の痛みと違和感が緩和して歩きやすいと言う。
女性は生理がキッカケで体調を崩すことが多い。
そもそも生理とは28日周期で受精しなかった卵子を子宮の内壁の皮膚と一緒に排泄するもの。
この時、子宮の内壁が剥がれ落ち子宮の内部には傷ができる。
当然傷ができた子宮の内壁からは侵害刺激と言う痛みの信号が脳に入力される。
しかし女性だけが28日周期で痛い思いをするのは不公平。
そこで脊髄神経のレベルで痛みを止める痛覚抑制機構が備わっている。
痛みを伝える細い神経を筋肉や関節の状態を伝える太い神経が脊髄レベルでブロックしてくれている。この機構が低下して痛みを脳に伝えてしまい腰やお腹が痛くなるのが生理痛。
今回の場合、生理に伴い子宮を骨盤に固定している子宮間膜からの太い神経の機能が低下して左脚の痛みの神経信号をブロックできず、脳に痛みの情報を伝えてしまった結果である。
痛覚を抑制し適切な感覚として大脳の感覚野に投射する機構として末梢レベルではゲートコントロール。
中枢レベルでは中脳や脳幹網様体の中脳水道灰白質や青斑核、縫線核を大脳皮質からの下行投射により活性化させる2つの経路がある。

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