身体の状態が整ったら、栄養の不足と充足について考えていきます。
アトピー体質の場合、食べられるものが増えても、食べられる量に制限がある場合も少なくありません。
前回お伝えした、入り口の部分で何を摂るかというのは、とても重要になります。一般的に日本人多くは、食の欧米化で食べるものに偏りがあるため、鉄や亜鉛 カルシウム、マグネシウムなどのミネラルが不足しがちと言われています。
私たちが、何も気にせず食事をすると、糖質過多、脂質過剰、タンパク質不足で、ビタミンミネラル不足になりがちです。
アトピーのお子さんだと、卵と乳は避けている子が多いのですが、それ以外は好きなものだけを食べる傾向にあり、やはり栄養に偏りがあります。
食べても吸収できない状態から吸収できる状態になったら、見直したいのが栄養のバランスです。
乳と卵は食べられないから、タンパク質は肉が中心、野菜は嫌いで肉じゃが やカレーなら食べるけどそれ以外はあまり食べない子や
アトピー体質だからと、ベジタリアンやビーガン食に近い食事をしている子どちらのパターンも栄養が偏っています。
野菜不足はビタミンミネラルの不足につながりますし、野菜ばかり食べるとビタミンB12や鉄、亜鉛が不足しやすい傾向にあります。
例えば、牡蠣は亜鉛を摂るには最適です。
牡蠣以外で、亜鉛を大量に摂れるものは、あまりないので細かく複数の食材から摂る必要があるのですが、牡蠣が食べられる方にはお勧めします。また、牛肉の赤身肉は、タンパク質 亜鉛 鉄 ビタミンB12を同時に摂れますが、ビタミンCは全く摂れませんので、野菜と組み合わせる必要があります。
野菜はたくさんの種類がありますので、最初は食べられるものか®量を増やして、少しずつ苦手なものも食べられるように増やしていくと良いですね。
栄養不足の問題を考えた時に、
ビタミンとミネラル、不足しやすいのはどちらかと言えばミネラルです。1つの物だけでまとめてとれるものがあまりないので、色々なものから少しずつ食べて量を積み上げる必要があります。そのためにも、バランスの良い食事することが重要です。
あおさ 青のり かつお節 海藻、いわし サバなど海や川でとれるものはミネラルを多く含むものが多いです。
また、ナッツ類は、ミネラル類の他、良質な油脂を含むので、細胞の膜を丈夫にする効果が高いのですが、アトピー体質の子はナッツ類は合わない子も多いので注意しながら食べるようにしてください。
ビタミンに関しては水溶性ビタミンは野菜やキノコから、生や汁物で摂ると無駄なく摂れます。
脂溶性ビタミンは油に溶ける性質があるので、油を使った料理や肉と一緒に食べるとよいです。
腸内細菌のバランスが良いと善玉菌が、ビタミンBは作ってくれますし、ナイアシンなどはトリプトファンというタンパク質から体内で合成することが出来ます。
ビタミンDも今からの季節は日光浴で簡単に体内合成することが出来ます。
ビタミンDは、カルシウムの吸収に関与して、骨を丈夫にしてくれる他、免疫力にも関わります。太陽に当たるだけで、無料で作れるビタミンDです。季節によって日光浴の必要時間は変わります、夏は過度な紫外線カットをしない限り不足しませんが、冬は意識して太陽の光を浴びましょう。
日焼けもしすぎは良くないですが、紫外線カットばかりしているとビタミンD合成が出来なくなりますので気をつけましょう。
身体に必要なビタミンは13種類 必須ミネラルは16種類あります。
それぞれの詳しい説明は、また次回お伝えします。
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