鈴木のり子のブログ

水についてのお話し

季節によって水道水の臭い、夏場は水道水の臭いが気になります。涼しくなるにつれて、この臭いも減ってきますが、水道水はおいしくない、そのまま飲むと体に良くないのではという印象が強いです。

浄水器を通さず、水道水をそのまま飲むことはないのですが、口をすすぐときなど、何となく鼻につく臭い、いわゆるカルキ臭と言われているものですが嫌だなと感じます。

このカルキ臭ですが、水道局のホームページによると、臭いの原因は原水中のアンモニアと消毒のための塩素とが反応してできるトリクロラミンという物質が要因の一つとされているそうです。ただし、カルキ臭によって、塩素の量が同じ水道水であっても、においの強さが異なることがあります。

臭いの点では気になることもある水道水ですが、安全性に重点を置いて考えると、厚生労働省で水質基準項目と基準値(51項目)を設けられており、基準をクリアしたものなので、安全性は高いといえます。

一方、味の点では勝っていると思われる、ミネラルウォーターは、食品衛生法で基準を設けられていますが、「カドミウム」の基準は、0.01ミリグラム/リットル以下に対して、水道水は、0.003ミリグラム/リットル以下、と33倍の緩さとなり、発がん性が高いといわれる「ヒ素」や「鉛」の場合は、食品衛生法では、0.05ミリグラム/リットル以下に対して、水道法では0.01ミリグラム/リットル以下と5倍の緩さになっています。

ミネラルウォーターの水質基準がこんなに緩いかというと、「ヒ素」などは、日本の天然水(天然由来の多くの水源)に自然に含まれているため、緩くせざるを得ないのです。

ミネラルウォーターは、水道水に比べて、イタイイタイ病の原因となった「カドミウム」が33倍、毒物として知られる「ヒ素」や「鉛」が5倍まで許されているのを考えると、飲むのをためらってしまいます。

また、水道水で発がん性の危険性を取り上げられるのが「トリハロメタン」ですが、クロロホルム0.06mg/L以下、ジブロモクロロメタン0.1mg/L以下、ブロモジクロロメタン0.03mg/L以下、ブロモホルム0.09mg/L以下の4種類を総称して「総トリハロメタン」といいます。水道法の基準では、すべて0.1mg/L以下と定められとおり、じゃ口から採水した水道水を検査しています。

水道水質基準は、逐次改正されているので、今後さらに水質が良くなることを期待したいです。

現状、気になるカルキ臭のもとである残留塩素(おいしさにかかわりの深い成分)や残留が気になるトリハロメタンなどは浄水器を使うことで除去できるので、浄水器を通した水を利用するのが、安全だと思われます。

当施術院院でもアレルギーの患者さんが、水道水は良くないと思い、ミネラルウォーターを利用しており、症状に悪い影響を与えていたことが、多々あります。

アレルギーで施術にいらっしゃる患者さんには、普段飲んでいる水をお持ちいただき、問題がないか検査をしています。

水道水をそのまま飲むことはもちろんお勧めしませんが、一般的な浄水器でろ過した水道水のほうが、ミネラルウォーターを飲むより安全なことは間違いないと思います。

実際、ミネラルウォーターのほうがあっている方はほとんどいません。

我々は、飲み水のことへは意識が働きますが、水を汚していることには無頓着な方が多いのではないでしょうか。

水は循環しているものです、我々が利用した水や尿などが、下水処理されて川や海に戻さ

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