鈴木のり子のブログ

アトピー性皮膚炎のかゆみを引き起こす油

アトピー性皮膚炎とは、皮膚のバリア機能が低下した乾燥状態の肌や湿疹が出ている肌の総称で使われています。

食物アレルギーとは違い、特定のタンパク質に抗原抗体反応を持たずに肌に炎症が出ている状態です。

難治性湿疹などとも呼ばれます。

また卵アレルギーなど特定の食物アレルギーと併発している場合も多いのですが、

アトピー性皮膚炎は医学的には、原因についてはまだ解明されていないこともありますが、水や化学物質過敏症やアレルゲンの侵入(ダニ・ほこり・食べ物など)金属・重金属、ストレス、気圧、天気などの多様な環境的要因が重なって起こると考えられています。

症状には個人差があり、症状を悪化させる要因も人それぞれ異なるのがアトピー性皮膚炎の特徴です。

アトピー性皮膚炎症状の特徴は、

「かゆみのある湿疹」

「炎症が起きやすい」

「よくなったり悪くなったりを繰り返す」

という3つです。

アトピーの特徴である、皮膚のかゆみは

炎症物質(サイトカイン)が広がり痒みを伝達していきます。

このサイトカインの一つにプロスタグランジン(PEG2)というものがあります。

プロスタグランジンを作るのがアラキドン酸です。

サラダ油などのリノール酸を食べるとγ-リノレン酸、アラキドン酸と体の中で変化してできる物質です。この3種類の油はオメガ6脂肪酸と呼ばれます。

リノール酸は身体に必要な油ではありますが、 揚げ物や炒め物などが多い最近の食事では食べ過ぎている可能性があります。

食べ過ぎると体内でアラキドン酸が増えすぎて炎症物質をたくさん作ってしまいます。

赤みのある湿疹、プツプツと盛り上がりのある湿疹、ジクジクと水分の多い湿疹、ゴツゴツしたしこりのような湿疹がでているのは炎症物質が出ている状態です。

湿疹ができやすい部位は、個人差があり、顔、耳や首回り、わきの下やひじの内・外側、ももの付け根、ひざの表・裏側、主婦の方は手に湿疹が出ることが多いです。

掻くことによって、皮膚壊され、治るときに厚くゴワゴワした状態になったり、かさぶたができたりします。

痒みは辛いですが、なるべく掻き壊さないよう冷やすなどで対処しましょう。

そして、アラキドン酸につながる、オメガ6脂肪酸の多い食品を食べ過ぎないことです。

植物油(サラダ油、ヒマワリ油、コーン油、大豆油、ごま油、べにばな油、グレープシードオイル)

マーガリン、マヨネーズ、スナック菓子、カップ麺、ケーキ、ラクトアイス

天ぷらや揚げ物、脂っこい中華の炒め物なども気を付けましょう。

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