40代後半 女性 病院では打撲と、、
2か月ほど前に仕事中に右足甲の部分に荷物を落とし、腫れたために病院で診察を受けました。
骨折もなく打撲との診断
いつまでたっても、よくならない症状
しばらくして右足の甲から指先にかけて、押しても触っても変な感じがするようになりました。
右のつま先を地面で引っ掛けるようになり時々転倒しそうになることが多くなりました。
再度病院で受診、しかし「問題はないのでそのうち治るでしょう」とのことでした。
しかし状態は良くなる気配はなく悪化しているようにも思われたそうです。
この状態で当院に来院されました。
神経学的に多くの問題が、、、
検査を行うと右足甲から指先にかけて圧覚、触覚、痛覚が低下。
特に痛覚はほぼ消失。
右足指の位置覚の低下。
指の位置覚は指1本1本を音叉で振動させ、それが足のなに指なのかを認識する検査です。
この患者さんは左の足の指は5本は認識できましたが右足は親指と小指は認識できますが第2指3指4指(手の指で言うと人差し指、中指、薬指)の区別ができません。
そこでご自宅で足の指を1本ずつゆっくりと大きく動かすイメージをしてもらいました。
手の指と違い、足の指は1本1本独立をして動かすことは実際には不可能ですので動かしているイメージをします。
運動をイメージすることで実際に運動していなくても大脳皮質の運動領域から対側の小脳へ運動指令の情報がもたらされるエフェレンスコピーという経路を活性化させることで脳の運動領域、足の指を動かす筋肉が活性化され血流が生じます。
足の指を動かすイメージトレーニングを2週間ほど続けていただくと足の甲と指の感覚は正常になりました。
足の甲に強い衝撃を受けたことで反射性交感神経性ジストロフィーに近い状態になり、足の血管が収縮を起こしてしまい栄養と酸素が供給できず痛覚神経がマヒしたものと思われます。。
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