施術例

強いストレスによる全身の機能低下 Y.T様 37歳 男性

症状(原文より)

ドライアイ、アレルギー性結膜炎で目が疲れやすく病院での施術を受けても効果がない、持続しにくい。
足が疲れやすい、首の痛み、日中に強い眠気を感じることがある。

検査

輻輳反射、対光反射、角膜反射

左側の交感神経亢進状態による副交感神経低下が観察される。
※中脳の動眼神経副核(E/W)を検査することにより交感神経と副交感神経のバランスを観察。

筋力検査

全身的低下状態。特に左半身の上下肢、体幹の筋のトーンの低下が顕著。
※筋力と筋のトーン(トーヌス)は末梢神経、中枢神経の双方の機能を観察。

筋の伸張反射

右側正常
左側低下
※筋は急激な伸張に対し元の長さを保とうとして収縮をする機能があり、この機能には末梢神経の状態と中枢神経からの調整機能が働く。

大脳基底核

眼臉痙攣が観察される。
※眼臉が微細に震える眼臉痙攣や指先の静止時の振戦は神経細胞が異常興奮状態にあることを意味している。

アプローチ

検査の結果から左脳の機能低下が顕著であるため、左脳機能の回復のため右半身より皮膚および
筋線維からの刺激を入力。
上記の検査項目の結果から大脳皮質左側、脳幹左側の機能低下を正常化。

所見

ドライアイ

延髄にある上唾液核が涙腺(涙)の分泌と唾液(顎下腺/舌下腺)の分泌を行います。
脳神経7番、顔面神経が上唾液核を支配しています。
脳幹にある顔面神経は副交感神経の神経核であるためドライアイは脳幹の機能低下が原因と思われます。

目の疲れ

『眼精疲労は視神経が原因』と言われますが視神経は『光』に対してだけ反応する神経ですので疲労は感じません。
目の疲れは眼球及びその感覚を伝える三叉神経が発火したためであり、酸素不足によるエネルギー(ATP)産生の低下が疲労感を招いています。

足の疲れ、首の痛み

痛みと疲れ。
症状としては別々のものに思われますが実は同じ原因です。
疲労感は骨格筋が酸素不足により筋力が低下して体を正常に支えることができなくなると『疲れたもしくは疲労した』と感じます。
痛みを脳に伝える痛覚神経は酸素不足に弱いため酸素が低下すると痛みを脳に伝えやすくなります。

日中の強い眠気

本来昼間は交感神経が優位な状態と脳幹からの大脳皮質賦活経路という神経的作用で眠くならないようになっています。
しかし酸素が不足すると脳幹を含めた神経系は機能が低下し大脳皮質を賦活させることができなくなり眠気に襲われます。
眠い時に深呼吸をすると眠気が覚めるのは深呼吸により神経系に酸素が送られエネルギーであるアデノシン三リン酸(ATP)が産生され大脳皮質が賦活覚醒し眠気がなくなります。

この患者さんはお仕事でPCに向い一日中座位の姿勢でいるために呼吸が低下し痛覚神経が発火しやすい状態になり首の痛み、脚の疲労感という状態で現れました。

在宅での深呼吸、そしてできる限り長時間の座位での姿勢を続けないことをお願いし5回ほどの集中施術でひとまずは終了、身体的に辛くなったら来院していただき調整を行うことで快適に過ごしていただいています。
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