施術例

夜、寝ていると左肩が疼く55歳 女性

お悩みの症状

6ヶ月前より左肩に違和感を感じる、その後痛みに変わり、整形外科には通院していたが段々肩の可動性が悪くなりブラジャーのホックを止める事が困難。
夜、寝ていると左肩が疼く夜間痛がある。

検査

挙上検査は前方75度、側方45度、後方へはほとんど手が回らない状態。
左大胸筋、広背筋、上腕二頭筋、斜角筋群に著しい筋力低下と圧痛が観察される。
ブラインドスポット、対光反射などの神経学的検査では左大脳皮質の機能低下が観察される。

アプローチ

左大胸筋、広背筋、上腕二頭筋、斜角筋群のトリガーポイントを解除。
横隔膜、胸郭、腸腰筋の機能を回復し呼吸改善を図る。
右筋紡錘を活性化させ左大脳皮質機能を活性化。
在宅ケアとして壁を使った肩の運動を指導。痛みは5回ほどで無くなり、肩の可動性もかなり回復、現在ではブラジャーのホックを止められるようになりました。施術回数12回
夜間痛は二回目の施術で改善。

所見

俗に言われる五十肩ですが、五十肩と言うのは通称のようなもので50歳ぐらいで肩に痛みが出やすいのでこのように言われています。
病院に行けば病名としては「肩関節周囲炎」と言うことになります。
これは関節の問題ではなく肩関節を構成する肩甲骨と上腕骨に関係した筋肉が収縮、固着を起すことで現れる症状です。
この患者さんの場合、左肩とは反対側の右半身の機能に問題を起した事で左大脳皮質が機能低下を起し左肩に関係した筋肉に問題が起きた結果です。
肩の動きが悪くなる可動低下、が起きる前の痛みだけの状態でしたら比較的簡単に改善できますが、いったん可動低下が起きてしまうと改善に時間が掛かります。
肩関節周囲炎は肩の違和感、痛みが感じられたならば、できるだけ早い適切なアプローチが改善のポイントです。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。