少々壮大なお話になりますが地球上に生命が誕生したのが約40億年前。
それまで水中にいた動物が陸上に上がったのが約4億年前。
水中にいた時には体全体が水に包まれていたため体の表面は乾かずにいましたが、陸に上がって大気にさらされると体の表面が乾燥してしまう、そこで皮膚で覆うことで乾燥から体を守ることができるようになりました。
しかし体には皮膚で覆うことができない場所があります。目、口内、鼻腔内、肛門などこれらの場所は乾燥しないように粘膜で覆われています。
粘膜は乾かないように分泌液で常に潤っています、潤うことで防御されます。
粘膜が全て同じかと言うと口内と鼻腔内の粘膜とでは正反対の性質持ちます。
口内の粘膜は口呼吸で空気に触れることで乾燥してしまいます。ところが鼻腔内の粘膜は呼吸で空気が通ったことで刺激され粘液が分泌されより潤います。
呼吸をするための機関としての機能的な働きです。
エネルギー(ATP)を作るために必要な酸素を十分に体内に取り込むためには鼻呼吸が必須条件です。
ちなみに口で呼吸すると体内への酸素の取り込みが極端に減少します。
症状の改善のために鼻での呼吸を指導しますが、多くの患者さんは鼻が詰まっているので口でしか呼吸できなと言います。
しかしそれは呼吸時に鼻を使わないため刺激されず粘液の分泌がされず鼻腔内が乾燥して炎症をお越して鼻が詰まるという現象を引き起こします。
詰まっている鼻での呼吸は、最初は辛いのですが少し頑張って鼻で呼吸を行ってみてください、一週間ほどで鼻が通ってきます。
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