アトピー性皮膚炎の方がきれいな肌になっていくには4つの壁があります。
- リーキーガットなど小腸のバリア機能が低下する。 ⇨アレルゲンや有害物質が体内に入り込み炎症を起こす。
2.身体にとって良くない物質も逆に必要な栄養素であっても代謝できていない物質は肌や粘膜系から排泄される。 ⇨アトピーや鼻炎、喘息などの症状がでる。
3.便秘などで、身体の排泄経路が正常に動いていない。⇨血液に毒素が入り全身に届けられ、肝臓で解毒が出来なかったものは肌から排泄される。
4. 細胞を修復する栄養が不足している。 ⇒1~3の壁が取り除かれて炎症が治まっても栄養が不足していると改善しにくい。
上記の4つの壁のどこに滞りがあるかを見ていく必要があります。
1つ目の壁は、卵・大豆・乳などのアレルゲンや、小麦・砂糖・酸化した脂質を避けていくことです。身体に合わないものを食べないということが守れているかです。
2つ目の壁は、食べたものが代謝できているかということです。
私たちが日々食べている、三大栄養素の「糖質」「脂質」「タンパク質」は、体内でエネルギーとなったり、必要な物質に分解・合成されたりします。
体内における分解や合成などの化学反応を「代謝」と呼び、化学反応を進めるのが「酵素」と呼ばれるタンパク質です。
体内に入った毒物は主に肝臓で分解されて代謝されます。
2番目の壁である代謝に問題がある場合、食べ物を摂る量が増えると問題が大きくなるのはこの化学反応が上手くできていないからです。
体内の消化酵素や代謝酵素の働きが良くないので、これはCFP代謝療法の助けが必要になるかもしれません。
肌を作っていくのは、もちろん合成です。
3つ目の壁は、腸に入ってきた異物や悪玉菌によって作られた毒素が、正常に便からはいせつさないと、肝臓に入りそこで解毒される。それが間に合わないと血液にのって全身を回り、全身で問題を起こしやすくなります。
4つ目の壁は、ビタミンとミネラルは、酵素の働きを助けるために微量を必要とされる栄養素です。
ビタミンの中には体内の腸内細菌によってつくられるものがありますが、ミネラルは体内でつくることができないので、100%外から摂取しなければいけません。
また、1~3に問題がなくても肌が良くならない場合は、4つ目の壁である物理的な栄養不足を考える必要があります。
一般的には、肌をきれいにするためには、腸活や栄養が不足だと、何を食べるかや栄養素を足すことばかりが注目されていますが、アトピー性皮膚炎の方やアレルギー体質の方は、身体が栄養を受け取れる状態になって初めてサプリメントなどの利用が可能になります。
そのため、体質を見ながら、入り口と出口を同時に見直し、代謝を整えることが重要となります。
そのうえで、きれいな肌をとり戻すためには、タンパク質やビタミンCの他に、ミネラル良質な油の摂取が必須となります。
きれいな肌を取り戻すために必要な栄養素は、
タンパク質(コラーゲン)
ビタミンC
複数のミネラル
オメガ3の油
タンパク質(コラーゲン) ビタミンCは、コラーゲンドリンクなどの宣伝で、イメージがつくかもしれませんね。
【必要なミネラル】
亜鉛:肌のターンオーバーを促進し、シミやくすみを防ぐ。
鉄:血液を通じて酸素を肌に運び、健康的な血色を維持。
マグネシウム:コラーゲンの生成を助け、肌のハリを保つ。
セレン:抗酸化作用で紫外線によるダメージを軽減。
カルシウム:細胞を正常に働かせ、肌の乾燥を防ぐ。
銅:メラニン代謝を調整し、肌に透明感を与える。
硫黄:ケラチンの生成を助け、肌や髪に艶を与える。
1つの食品に複数のミネラルが含む物もありますので、1種類の食材から、複数の栄養素を同時に摂ることが出来ます。
ですが、食事から万遍なく必要量を摂るのは、実は難しいかったりします。
次回は、ミネラルの不足や充足についてお伝えします。
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