腸内細菌についての認知が上がり、検査をしたことある人も、だいぶ増えてきましたよね。
腸内細菌の状態が、アトピーやアレルギーに関与しているのは知っていますか?
腸内細菌とは、主に大腸に存在している細菌で、ヒトの腸内には約1000種類、100兆個にも及ぶ腸内細菌が生息していると言われています。
小腸内にも腸内細菌が生息していますが、数十種類の微生物 1万個以下、10億分の1くらいの量です。
今回、お話しするのは、大腸の中の細菌についてです。
ヒトの腸内細菌は、善玉菌と悪玉菌、そのどちらでもない中間の菌と、大きく分けて3グループに分かれると言われています。
一般的に言われている、腸内フローラの理想的なバランスは「善玉菌2・悪玉菌1・日和見菌7」というのは実は、古い検査法でのことです。悪玉菌が1割もいたら、かなり問題です。
腸内細菌に関する研究は、年々進み、現在は菌を培養する方法ではなく、菌のDNAを検査し、腸の中に0.01%以上存在する、主要な菌を特定することが出来るようになりました。人それぞれ固有の菌のパターンを持ち、70~110種類くらいの数の菌を特定できます。
検査技術が進化したことで、喘息や花粉症、アトピー性皮膚炎などアレルギー性疾患の発症には、腸内環境が深くかかわっていることがわかってきました。
腸内細菌が作る、短鎖脂肪酸という物質が、アレルギー反応を軽減するなどの研究結果が報告されています。
短鎖脂肪酸の種類は、酢酸 プロピオン酸 酪酸の3つです。
大腸内の細菌によって、作られた短鎖脂肪酸は大腸から体内に吸収されます。
吸収された短鎖脂肪酸のうち、酪酸は大腸のエネルギー源として利用され、酢酸とプロピオン酸は肝臓や筋肉で代謝利用されます。
この短鎖脂肪酸を作る腸内細菌は、いわゆる善玉菌のビフィズス菌や乳酸菌の他、近年やせ菌として注目されている酪酸菌です。
特に、腸内で産生された「酪酸」は、炎症抑制作用をもつ免疫細胞を活性化させると言われていますが、これを作れるのは酪酸菌だけです。
腸内には酪酸菌がどのくらいいるかは、個々に検査してみないと分かりませんが、この菌が少ないと、肥満体型やアレルギー症状が起きやすいなどの傾向があるようです。
酪酸菌が少ない腸内フローラの場合は、外から菌を足す必要があります。
しかしながら酪酸菌を食事から摂取するとなると、酪酸菌を含む食事はぬか漬けや臭豆腐など、限定されてしまいます。食事で補うことが難しい場合は、酪酸菌入りのサプリメントなどを摂取するのも1つの方法です
また、同時に酪酸を増やすには、酪酸菌が好むものを食べる必要があります。
酪酸菌を食事から摂取するとなると難しいですが、今いる酪酸菌を育てて増やすことは食事内容を工夫することで充分可能です。
酪酸菌のエサとなる食物繊維を多く含む食品を摂取することで酪酸菌の働きを活発にし、酪酸を増やすことが出来ます。
食物繊維には水溶性と不溶性がありますが、酪酸菌のエサになりやすいのは水溶性の食物繊維です。
不溶性は、根菜類、穀類や豆類に多いので水溶性は海藻類、果物類に多いので、不溶性食物繊維が多い物を減らして、野菜や海藻、果物を増やすと良いです。
また、運動すると増えやすいので、適度な運動も取り入れてみてください。
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