鈴木のり子のブログ

気候変化による、アレルギー悪化の原因と対策

気圧や温度変化が体調に及ぼす影響、アレルギー体質の方は強く感じていると思います。

日本には四季があり、冬から春にかけての木の芽どきの体調不良と同時に夏の暑さが和らぎ過ごしやすくなる時期に何だか疲れが抜けないなど秋バテを感じる方が増えています。またこの時期にアレルギー症状が悪化する方も多くいらっしゃいます。

夏バテ

夏の疲れが秋に出る?と思われがちですが、実際にはどのようなことが起きているのでしょう。

春も秋も厳しい環境から緩んでくる時期ではありますが、体が気温や気圧が変化についていけてないことが大きな理由です。

アレルギーへの影響は気温より気圧変化

気圧に対する一般的なイメージは晴れは高気圧 雨は低気圧で台風はさらに低気圧というものだと思います。
その通りですが、数字で見てみるとこんな感じです。

基準は 1気圧 = 1013hPa

平均で冬は1020hPa 夏は1008hPa

台風 950hPa

強い台風 940hPa

気圧が低ければ低いほど強い台風になり、日本では北上するにつれて気圧があがり勢力が弱まるのが一般的です。

春と秋は季節の変わり目は移動性高気圧と低気圧が交互にやってくるので気圧変化に伴い自律神経の調整が上手くできなくなります。

大きなふり幅で動く台風、短いスパンで低気圧と高気圧を行ったり来たりする季節の変わりめ、いずれも体へのダメージは大きいですね。

気圧と天気、自律神経の関係
天気が良い日

・高気圧で空気中の酸素濃度が高い。
・晴れているので同じ季節内では気温が高い。
・日中は明るい。
交感神経が優位になり活動モードになる。

天気が悪い日

・低気圧で空気中の酸素濃度が低い。
・太陽が出ないので同じ季節内では気温が低い。
・日中もどんよりと薄暗い。
副交感神経が優位になり休息モードになる。

副交感神経がやや優位の状態でふり幅が小さく動いていると、自律神経が安定しているので身体にとって一番良い状態です。

副交感神経が優位になるのは心身のリラックスを促進するので日頃交感神経が過緊張の現代人には良いはずですが、低気圧からの影響で副交感神経が優位になりすぎると悪影響が出てきます。

リンパ球の活発化⇒アトピーなどアレルギー症状の悪化
・気道が収縮するの⇒喘息の発作が起きやすい
・酸素濃度が低いので酸欠になりやすい⇒頭痛 疲労感が増し、やる気が低下

その結果、副交感神経が優位になりすぎる

・分泌 排泄機能の低下
・血圧 血糖 心拍の低下
・食欲 消化機能の亢進
・うつ状態になりやすい。

気圧の体調への影響は、上記のように色々とありますが、ここからはアトピーなどのアレルギーに絞って説明していきましょう。

自律神経はたとえるなら振り子のようなものです。

交感神経 副交感神経 どちらかに振り続けるということはできません。

1日の中で両方を行ったり来たりしながら、やや副交感神経が優位な状態が我々にとって理想ですが、天気や気圧 仕事 ストレスなどの外的要因やリンパ球の活性化などの内的要因にも大きく影響を受けています。

片方に大きく引っ張られた場合必ず反動で反対の方向に大きく振るのです。

低気圧で副交感神経が優位になりアレルギー症状がひどくなりリンパ球が活性化しているため、必要以上に免疫機能が亢進するため身体に問題ないものにまで反応しています。

リンパ球は病原体など体内に悪影響のあるものと戦って死ぬと顆粒球が処理をするのですが1つに対して1つが必要になります。
顆粒球は貪食細胞なので、リンパ球の死骸処理するだけでなく、細菌やバクテリアを攻撃します。

リンパ球が戦っていると援護射撃でどんどん手伝い始めるのです。

この時の武器が活性酸素ですが、顆粒球が活発に活動すると活性酸素の利用が高まり正常な細胞まで傷つけてしまうのです。

低気圧から高気圧への変化する中でリンパ球の活性化が収まると顆粒球か活性化します。

これは、顆粒球に高気圧を感じ取る受容体があるためです。

リンパ球からの伝達で増えた顆粒球に加え、高気圧の影響で増えすぎた顆粒球が、必要ない細胞まで攻撃してしまう。

細胞への攻撃で炎症が起きますので炎症物質からのかゆみを引き起こし更なる免疫機能亢進状態へ

顆粒球の発動で交感神経が優位に振り、その反動で副交感神経に大きく振るという振り子の激しい動きが収まるのを待つしかありません。

できるだけ気圧変動から影響でアトピーなどのアレルギー症状を悪化させないようにできることをして対処しましょう。

自分でできるアレルギー対策

1、日中はできるだけ体を動かし、夜はゆっくりと休む。

2、ゆったりとした深呼吸を繰り返し酸素不足にならないようにする。

3、食事はゆっくりと食べ、小腸からの栄養をゆっくりと吸収するように野菜から食べ食物繊維が不足しないようにする。

4、動物の脂や一般的な植物油に多く含まれるリノール酸は体内でアラキドン酸という炎症物質の原料になるので油脂を控えた食事をする。

5、砂糖など吸収の早い単純糖を多く含む食品をなるべく避ける。

以上の5つは健康な方にも重要なことですが、アトピー体質の方は外的要因の影響を受けやすいので特に気を付ける必要があります。

日頃から実践していただくとよい状態が保てますが、調子が悪いなと思ったらいつもより気を付けてみてください。

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