施術例

内臓の反射から膝に痛み 63歳 女性

お悩みの症状

正座をした状態から立とうとしたら右膝に違和感を感じた。
次の日になると、脚を付くこともできないぐらいに膝に激しい痛み。
膝を曲げることが出来ない。
整形外科にて受診、画像診断他検査を行うが骨、靭帯に異常がないが、膝に水が溜まっていると言われ、水をぬくことをすすめられたが、「膝の水は抜きたくない」と言うと湿布薬と痛み止めを処方される。
一週間経過しても痛み腫れに変化がなく歩くことが困難。

検査

筋力検査では膝を伸ばす働きの大腿四頭筋(大腿直筋・内側広筋・外側広筋)が低下と共に痛みを訴える。
内転筋、大腿膜張筋・腸腰筋の低下。
左下肢の筋肉に関しては筋力低下はない。
筋神経反射において子宮間膜右側・胆嚢からの反応。
中枢神経機能検査(対光反射・ブラインドスポット等)において右大脳皮質の機能低下が観察される。

アプローチ

左脊髄小脳路を使い右大脳皮質を刺激、機能の正常化を計る
胸肋関節、胸鎖関節を刺激し呼吸を正常化。
子宮間膜と胆嚢をマニュピレーション。この時点で低下していた右下肢の筋力は正常な値に戻る。
大腿四頭筋のトリガーポイントを解除。
初回施術2日後に痛みはあるが歩行できるようになる。
その後、子宮間膜へ施術2回終了後、膝の腫れが引き膝を曲げての動きが出来るようになる。
子宮間膜へのマニュピレーション施術4回で痛み、腫れはなくなり正常に歩くことが出来るようになった。

所見

膝に水が溜まるという状態は、実際には水ではなく体液が部分的に滞ってしまうものです。
子宮間膜からの神経反射が右ひざの代謝機能を低下させ浮腫となり痛みを発生していました。
根本的な原因として呼吸低下による酸素不足と、それに伴う中枢神経系の機能低下により、膝と言う思いも寄らない場所に症状として現れたものです。
外傷(ぶつけたり捻ったり)の記憶がない、自然発生的な痛みは痛みを感じている場所には原因問題がないことがほとんどです。
中枢機能の低下によるもの、内臓が起因して身体に症状として現れる、内臓-体性反射。
これらが起因して症状として現れた場所は機能的な問題はほとんどありません。
特に膝に溜まった「水」は注射器で抜いても、また直ぐに溜まる状態になってしまいます。
水が溜まることが問題なのではなく、溜まる状態になる原因が他に存在します。
その原因を追究し改善することが重要であり、苦しみを取り除く近道です。

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