施術例

ダブルクラッシュシンドロームで腕に痺れ(しびれ)40代 女性

お悩みの症状

三ヶ月前に肩甲骨に激しい痛み、接骨院で施術を受けるが時間経過と共に腕全体がシビレてきた。
肩甲骨の痛みは多少は和らいだような気がするが痛みはまだあり寝ると肩・腕が強くしびれる。

検査

肩甲骨の棘上筋と棘下筋に神経枝を伸ばしている肩甲上神経を棘上筋が収縮を起こし絞扼。
左側の肩、上肢、体幹の筋肉はほとんど筋力低下。
対光反射で左瞳孔散大が観測され、交感神経過緊張状態が推測される。

アプローチ

呼吸筋が収縮し呼吸機能が低下していたため、横隔膜・広背筋・腸腰筋・斜角筋のトリガーポイントを解除。
棘上筋と棘下筋の収縮をリリースし頭蓋骨調整で硬膜を調整。
右側より関節の深部固有感覚を利用し左大脳皮質を活性化、対光反射で瞳孔の収縮を確認、左瞳孔収縮正常化。
夜間痛も改善、シビレは次第に改善し6回の施術で終了。

所見

腕のシビレは、肩甲上神経が圧迫されることによりそれよりも遠位への神経軸索輸送が阻害されたために二次的にシビレが発生したダブルクラッシュシンドロームの結果であると思われます。
呼吸筋の収縮により体内酸素特に中枢の酸素不足になり交感神経過緊張状態となり夜間にまたそれが加速され、血流低下を招き夜間痛を引き起こす、負のスパイラルループを形成していました。
ダブルクラッシュシンドロームとは神経が何らかの原因で圧迫される事で、神経走行に沿って痛みやシビレなどの障害が遠位へと広がる神経症状です。

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