お悩みの症状
首を左右に回旋させると首から肩に痛みが走る。
検査
頚部を可動させての筋神経反射検査において胸鎖乳突筋、肩甲舌骨筋に反応あり筋力低下と共に収縮を起し、頚部を動かした時に痛みを発生。
頚部の痛みを再現しての内臓への筋反射検査に胆嚢からの反応。
胸郭、横隔膜、腸腰筋などの呼吸器系も低下が観察される。
アプローチ
胆嚢に刺激を与え首の筋力検査を行ったところ、筋力は正常に戻り首の痛みも消失。
左右に動かした時の制限も無くなり、首の可動性も大きく改善。
低下している胸郭、横隔膜、腸腰筋のトリガーポイントを解除し呼吸器系を改善。
所見
胆嚢からの内臓体性反射による頚部の可動性の低下および痛みです。
胆嚢、肝臓の機能低下は首の後ろから肩甲骨付近(肩周辺)へ関連痛を招くことが多く、症状を訴えている部分だけをアプローチしてもほとんど効果はありません。
胆嚢は肝臓の裏側に位置する漏斗状の臓器です。呼吸低下により横隔膜の動きが小さくなり、横隔膜の真下にある肝臓への刺激が低下し同時に胆嚢への刺激も低下して機能低下を起し、内臓体性反射を引き起こしたものと思われます。
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