施術例

筋肉は相互扶助

いつまでも治らない痛み、いやですよね。
首が痛いと、うがいをする時に上を向けない、車をバックさせる時後ろを向けない。
肩が痛いと高い所にあるものをとるのに一苦労。
膝が痛いと階段を上ったり下りたりするのが大変。
痛みのあるところを冷やしたり温めたり、もんでみたり押してみたり。
でも痛みが一向に良くならない。
実はその痛みを引き越している原因は全然違うところからきています。

筋肉には主動筋と安定筋があります。
例えば肘を曲げるのは上腕二頭筋。力を入れて肘を曲げると上腕の部分にポコっと盛り上がる筋肉です。
もう一つ肘を曲げた時に肘の外側に盛り上がる筋肉があります、これが腕橈骨筋。
腕橈骨筋は上腕二頭筋が肘を曲げる時に肘関節を安定させる役目の筋肉です。
肘を曲げる時は上腕二頭筋が主動筋、腕橈骨筋が安定筋となります。

安定筋が問題を起こしていると主動筋に力が入らず関節に負担がかかり痛みを発生してしまいます。

主動筋と安定筋はほぼ固定的な関係ですが動作によってとんでもない所の筋肉が安定筋として働くことは珍しくありません。

例1) 42歳 女性
首の後ろ付け根部分に痛みがあり、うがいをするのに上を向けない。
この女性は腹筋が収縮して体幹を固定することができず、上を向いて首を反らせた時に首に負担かかかり痛みが発生。
腹筋の収縮を正常にすると首に痛みはなく上を向くことができました。
この時の主動筋は僧帽筋と頚部起立筋。安定筋は腹直筋と腹斜筋。

例2)19歳男性 テニススクールコーチ
ボールを打つ時に方向を変える時や走る時につま先に力がかかると足首の外くるぶしとかかとのアキレス腱の付け根部分に激しい痛みがある。
足首に関係する関節、筋肉を検査しても問題はない。
膝や股関節に関係した検査を行うと膝の裏にある膝窩筋に筋力低下。
この筋肉は膝から下と足首を内側に回す(内旋させる)筋肉。
膝窩筋の機能を正常化させると足首の痛みは半減。
膝窩筋が膝を安定させられずその負担が足首に痛みとして現れました。

このように筋肉はお互いに協力して支えあっています。
原因探しって重要ですね。

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