私の施術院は女性患者さんが7割以上を占めている。
それが故に女性特有の病因が多い。
腰痛、首の痛み、背部痛、膝痛、これらは男性にも多い症状であるがそれを引き起こす原因となると女性特有の問題が起因している。
58歳女性、3ヶ月まえから背中から腰にかけての激しい痛み。
イスから立ち上がるときも足に力が入らず、やっと立ち上がっても背中が伸びず前かがみの状態になる。
痛みの発生当初、他の施術院で施術を受けていた。
そこの施術院は内臓を主に施術を行うところで痛みは消化器系が硬くなったのが原因といわれ施術を受け続けたが、残念ながら改善には至らなかった。
検査をすると確かに内臓から反射反応がある、しかし消化器系、循環器系に問題は無く反応があったのは内生殖器の子宮からであった。
私は検査に筋力の抵抗を利用した『神経-筋力反射』うぃを利用している、この検査の臓器検査点は非常に信頼性が高い。
子宮を衣服の上から押圧を加えながらのマニュピレーションを行なうと、今まで低下していた体幹、臀部、下肢の筋力が全て正常値を示し力が入る。
同時に痛みも半減していた。
37歳女性、この方は高校時代ソフトボールのキャッチャーとして県の選抜チームに選ばれプレイしていたという経歴の持ち主。
選手時代に両膝の半月版損傷を起し現在も両膝の痛みと腰痛それに身体全体が調子悪いという、いわゆる不定愁訴に悩まされている。
体幹、下肢、特に膝に関係した筋力が著しく低下している。
やはりこの方も子宮より反射反応があり衣服の上より触診を行なうと左下腹部が右に比べ硬くなっているのが解り圧痛がある。
中枢の神経の状態と呼吸を調整し子宮の反応に対しマニュピレーションを行なうと膝の痛みを含め、ぼぼ全身の痛みが半減、2度目の来院の時には全快に近い状態にまで改善していた。
半月版の損傷と膝の痛みは無関係ではないと思われるが決定的な原因ではないと思われる。
お二人とも子宮からの反射反応であったが、状態から判断して子宮を腹部内に固定している子宮間膜が収縮を起したものと思われる。
37歳の女性は念の為に後日、婦人科で診察を受け画像診断では子宮、卵巣には異常はなかったという報告があった、やはり子宮間膜の緊張がもたらした内臓-体性による痛みと考えられる。
当然問題を起すのは、内生殖器だけではなく、肝臓、胆のう、すい臓、腎臓、など全ての内臓器は注意をしなければいけない部位である。
コメント