30代の女性、身体のあちらこちらに痛みシビレを感じる、いわゆる不定愁訴で来院された。
問診表の中に、膝と背中の項に以前通院していた所で施術を受けたら膝と背中に痛みが現れた、と記入があった。
これは結構有ることで、俗に言う『施術を受けて壊された』というもの。
施術を行う者として最低条件がある。
それは患者さんに対して『現状より悪い状態にしない』と言う大原則がある。
辛い症状で施術院を訪れた患者さんを少しでも楽にしてお帰しするのが私たちの役目。
もし、その辛さの原因が解らなければ時間稼ぎに刺激を与えたりほぐしを行ったりするのであれば何もやらずにお帰り願うほうがよほどましである。
刺激を与えることで悪化させてしまうような状態に神経が置かれている場合がある、それを判断できるだけの検査知識が無ければ施術を行ってはいけない。
車も走るよりも先ず止まり方を知らなければ運転できない。
施術においても何を行ってはいけないか判断できなければいけない。
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