秋の乾燥で起こる体のトラブルに咳がありますね。
今の時期は、喉の違和感や咳を訴える方が多いです。乾燥した気候と気圧の変化で自律神経系の調整が上手くいかない方が増える時期です。
今回、咳がつらいと受診された女性の症例をご紹介します。
子どものころから、鼻炎などもあり、花粉の時期は鼻水や咳、病院では喘息の一歩手前と言われているとのことで、アレルギーの改善でご相談に来られた方です。
過去には、肌の痒みもあったとのことで、確かにアレルギー体質の方でしたが、問診表を確認すると現在の主訴だと、代謝の治療よりも神経調整の方がよさそうな方です。
治療が完了するまで時間がかかる代謝改善の治療よりも、短期間で改善を期待できる神経系の調整の方が良いのではと判断して、丸山先生にお願いしました。
咳がつらいとのことでしたが、受診時は軽い咳だけで、他に起きやすい症状は、目まいや立ち眩みなど、鼻づまりなどのアレルギー以外も複数ありました。
今の咳や喉の違和感、鼻炎は、アレルギーよりも、器官の収縮が原因の可能性が高いです。
身体が酸素不足で気圧の影響を受けやすく、神経的な問題が大きい様子でした。
施術後には、鼻のとおり、喉の圧迫感、背中や肩の張り感なども軽くなられました。視界もはっきりしてきた、特に呼吸がしやすくなったとのことでした。
咳の問題を改善する目的での治療ですが、ご本人が当たり前になりすぎていて、気づいていなかった複数の不調が、まとめて改善しました。
問題の原因は呼吸が上手くできていなくて、酸素不足になっていたということです。
良い状態を定着させるには複数回の治療が必要ですが、良い状態を保てるようにやっていただくのは、身体に酸素を十分に取り込むことです。
最後に正しい呼吸の方法をお伝えして、ご自宅でもやっていただくようにご指導させていただきました。
こちらの女性は、アレルギー的な問題もお持ちですが、まずは酸素不足を改善して、身体がどう変化してくるかを見ながら代謝改善の治療に入るかを判断していきます。
身体を正常に働かせるには、酸素と栄養と刺激を適正に取り込むことです。
アレルギー症状だと思っていても、実は自律神経系の問題の場合もありますので、自己判断せずに、専門家にご相談くださいね。
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