院長のブログ

ほぼ小児科状態

あけましておめでとうございます。
令和二年、最初のブログです。
昨年は東京と大阪でのセミナーの資料作成に追われブログ更新をほとんどできませんでしたと言うよりはしませんでした。
今年は少しまめに行いたいと思います。
あてにせずお待ちください。

12月の後半からは毎年のことですが風邪と咳が止まらないという患者さんが来院されます。
その半数が0歳児から小学佼までの患者さんで、まるでニューラルヒーリングは小児科状態です。

幼稚園や保育園、小学校での集団生活では風邪のウィルスに感染してしまうのは致し方ないことですがその後、長期にわたり咳、鼻水、微熱が続くことがあります。

風邪はウィルスにより感染します。
そのウィルスを攻撃してくれるのはリンパ球。
リンパ球は体温が高くないと活発に活動することができません。
中枢神経系はリンパ球が活発に働くことができるように自律神経の副交感神経を活発化します。

しかし体温だけ上げられればいいのですが、副交感神経の働きにより気管が収縮することで咳が出ます、分泌作用で鼻水が出ます、排せつ作用によりクシャミ、下痢になります。
これらの症状は副交感神経が活性化したための免疫作用が過剰になったことで引き起こされる風邪の随伴症状です。

体内からウィルスが居なくなり風邪が治っても、副交感神経過剰の状態が続き下痢が治らない、咳がなかなか収まらない、中には二か月以上も咳が止まらないという患者さんもいます。

自律神経は副交感神経が脳幹と仙髄、交感神経が胸髄と腰髄の一部と言われますが、これはあくまでも末梢側の作用です。
自律神経のコントロールセンターは大脳皮質です。
大脳皮質の左右のバランスを整え気管を緩めるアプローチをおこなえば風邪の回復も早いですし咳も楽になります。

長引く風邪の症状は中枢神経系のアンバランスが原因です。

これから2月、3月とまだまだお子さんの来院が増えそうです。

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