院長のブログ

人混みや物が多い家に行くとなぜ目眩がするのか

人混み物が多い家に行くと目眩がする、なぜこのような現象が現れるのか解説をしたいと思います。
詳しくは鈴木先生のブログ「精神的に悩むほどの肩こりが消えた」をご覧ください。

人混みや電車などの人が大勢いる場所に行くと目眩がするという人がいます。
これは空間認知機能が関係していると考えられます。

空間認知機能とは物や人の位置、方向、大きさ、形状、間隔などの物体が三次元空間での状態や関係を正確に把握、認識する能力のことです。

自分自身に対して周りの物や人の位置関係がどうなっているのか、どのくらいのスピードで移動しているのかを鑑別します。
例えば、スクランブル交差点を横断するときに向かってくる人をかわしながらぶつからずに歩いて行けるのは空間認知能力のおかげです。

空間認知は大脳皮質の頭頂葉で感知されます。
右頭頂葉は空間においての位置、左頭頂葉は空間の時間的認知をつかさどっています。

この女性患者さんは酸素不足によるエネルギー産生機能が低下していたため左脳の働きが低下。
これにより左頭頂葉の空間においての時間的認知がうまくできなくなり動いている物や人と自分との位置関係が把握できず眼振を起こし目眩を生じてしまいまた。

呼吸機能正常にし、中枢神経への酸素供給を潤沢に行うことで人混みでの目眩も解消しました。

人混みでパニック状態を引き起こしてしまうことがありますがメカニズムとしては同一のものです。

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