眩暈(めまい)・貧血・低血圧などの症状、ふらふら、ぐるぐる、目の前が真っ白に、、、などたっていることがつらく思わず座りこんでしまいそうな、急に来る症状、辛いですよね。似たような、症状ですが原因が全く異なり、検査や施術方法は全く異なります。場合によっては、緊急で医療機関を受診していただく必要がある問題を含んでいることもあります。

眩暈(めまい)

眩暈(めまい)は『眼振』という瞳が震えることにより回りの景色や自分がグルグル回転する回転性めまい、または揺れ動くように感じる浮遊性めまいがあります。

原因としては小脳性、前庭器(三半規管)性、前庭神経核性など目の動きをコントロールしたり身体のバランスを取ったりする神経系機能が低下するなどして眼球が一点を見続けることができなくなり動いてしまいそれが眼振につながります。

めまいによく似た症状にめまい感があります。瞳の震え(眼振)を伴わず身体がフワフワとして安定せず空中を浮遊しているような感じになるため別名浮遊感とも呼ばれます。
また、浮遊感は貧血や低血圧によっても引き起こされます。

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貧血

血液の赤血球に含まれるヘモグロビンが減少し、酸素運搬機能が低下した状態
(医学書院 標準生理学第8版より引用編集済み)

上記が貧血の医学的定義です。原因としてはビタミンB12や葉酸の不足、腎不全などがあげられますが最も多い原因として鉄欠乏性貧血があげられます。このため病院で貧血と診断されると大量の鉄剤を処方されます。しかし処方された鉄剤を長期にわたって摂取しても貧血が改善した例はあまり多くありません。

貧血改善の大きなカギは『酸素』にあります。呼吸の方法や機能、姿勢そして呼吸に関係した神経機能の低下などが大きくかかわっています。そしてビタミンB12や葉酸の摂取にかかわるアレルギーや代謝機能も重要です。

低血圧

高血圧症:収縮期血圧140㎜Hg 拡張期血圧90㎜Hg
低血圧症:収縮期血圧: 男性100㎜Hg 女性90㎜Hg
(高血圧ガイドライン2009)高血圧症と低血圧症の定義です。

低血圧症の原因としては
1) 本態性低血圧
はっきりとした原因や疾患がなく血圧が慢性的に低い状態
2) 起立性低血圧
急に立ち上がったことによる血圧の急激な低下
血圧をコントロールする自律神経系の機能低下が考えられます。
3) 症候性低血圧
・ 心臓や肺の疾患。
・ 甲状腺の機能低下症に伴うホルモンの疾患(橋本病やアジソン病など)
・ ケガなどによる大量出血や低栄養状態
・ 降圧剤や抗うつ剤の副作用
・ 人工透析など

1)の本態性低血圧と2)の起立性低血圧は神経的機能が大きくかかわっています。神経的機能と呼吸を調整することで改善できる可能性が大きいと思われます。

3)の症候性低血圧については病態が関係していますので病院での受診をお勧めします。

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