鈴木のり子のブログ

ステロイド軟膏の長期使用の怖さ
~メンタル面に与える影響~

「あまり使いたくないんです。」という方でも痒みが我慢できない、眠れないことが続くと、「毎日ではないけど使ってしまいます。」とおっしゃる方もいらっしゃいます。
アトピーやアレルギー性の痒み、湿疹でステロイド軟膏を使用している方は少なくありません。

乳児湿疹で受診して、いきなりステロイド軟膏を処方するドクターは減ってはいるものの、慢性的に痒みが続く湿疹だとステロイド軟膏を処方されるようです。

皮膚科医のSNS発信で読んだのですが、乳児湿疹でもアトピーでもステロイド軟膏での治療になるので原因の特定は必要ないという考え方もあるようです。

私ども考えでは、食べものが、腸や肌に影響をすると考えていますので、食べ方にもご注意いただいてます。炎症を起こしやすい食べ物は避けることは必須です。

当院の代謝治療では、食べ方に気を付けながら、代謝力を上げていきます。

その際に、ステロイド剤を使っていると、皮膚の炎症が薬で抑えられてしまうので、食べ物の影響がわかりにくくなります。

ステロイドの賛否は色々だと思います。

ステロイドは使い方タイミングによっては、効果を発揮する素晴らし薬だと思いますが、長期使用は残念ながら、身体に蓄積して問題を起こします。

私どもの治療院に来た、脱ステロイド希望のお子さんや中高生など、ステロイド常用している方の特徴で共通して感じているのが

  • 表情が乏しい
  • お声掛けしても反応が薄い
  • ぼんやりしている

など鬱症状のような、小さなお子さんの場合は自閉スペクトラム症を疑うようなご様子です。
その他、顔がむくんでいて、口が半開きの口呼吸という特徴もよく見られますが、今回は鬱のように見受けられる特徴についてお話します。

ステロイドを使っている、又は過去に使っていた方は、毛髪ミネラル検査(当院でも、ご案内しています)の結果を見ても軽い副腎疲労を起こしている場合が多いです。

アトピーの患者さんは鉄やマグネシウムなどのミネラルの活用が上手くいってない方が多いのですが、ステロイドを長期にわたって使っているとさらにナトリウムやカリウムの状態までバランスを崩していきやすいようです。

脱ステロイドを始めると、薬で炎症を抑えなくなるので、肌の状態は悪化して痒みが増しますが、薬の影響による神経的な症状は変化してくる傾向にあります。

3歳の女の子の例で説明すると、ステロイドの使用を少しづつ減らしながら、代謝の治療をしていくうちに、お子さんの表情が明るくなり、良くしゃべるようになるなど変化が出てきます。

この時の肌の状態は、残念ながら、浸出液があふれ出てジュクジュクになっています。

脱ステロイドでの変化は、肌の悪化に目が行きがちですが、神経的な変化に目を向けると悪化したのではないと気付いていただけます。

気持ちの状態が変化に気付けると、肌は辛いけれども、身体は良くなっていると分かると思います。

ステロイドの長期利用は何か月以上が該当するのかという質問もありますが、特に何か月ということではなく、その方の体の中に溜まっていった状態を長期利用と考えています。

毎日使っていなくても、酷いときだけ使っている状態を数か月連続という場合でも同様の影響が出やすいです。

脱ステ中は辛い状態が続くので、炎症を起こしやすい物を食べないようにすることで炎症を軽減させていきましょう。

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