一言で説明すると、脳による勘違いを正し、細胞レベルで体質改善をおこなう施術方法です。
CFPとは
- C:Carbohydrates(炭水化物)
- F:Fat(脂肪)
- P:Protein(たんぱく質)
の頭文字からとったものです。
それは食べた物を正常に消化させ
エネルギーの素であるATP(アデノシン三リン酸)という物質を作り出すことによって
細胞から出る排泄物を正常に処理し
体外に出すことで脳に正しい判断を取り戻させるという施術方法です。
1.CFP代謝療法とは
たとえば、アトピー性皮膚炎は一般にアレルギーと呼ばれる皮膚炎ですが、同じような症状でもアレルギーではなく、
代謝不全(過敏症、不耐症)の場合もあります。
アレルギーは栄養物である食品をアレルゲンとして認識してしまう脳の勘違いにより起こります。
代謝不全は同じような症状が出ますが、体で処理できない物質が肌から排泄され、湿疹が体に表れます。
世の中にはアレルギーの対処法として広く知られる、アレルゲンである卵、乳、大豆などの除去だけでなく、
グルテンフリー、レクチンフリー、シュガーフリーなど様々なものを避けて食べる治療法がありますが、
当院では最終的に、食べられないものを最小限にしていくことを目標とします。
2.施術内容について
当院では免疫反応に関わるものをアレルギーと、その他を代謝不全とに区別してアプローチをおこないます。
アレルギーの方は代謝不全を同時に持つこともありますが、多くの方はアレルギーではなく代謝不全の問題です。
その根本的な原因はエネルギー代謝の低下による脳の誤作動です。本来、無害なものであっても、
脳が有害と判断してしまうことから症状が表れます。
また、ATP不足の為、解毒が上手くいっていない場合があります。
(1)エネルギー代謝低下の原因として考えられることは
- ①糖質や脂質過多による炎症体質
- エネルギー過多の食事で、糖質や脂質に偏り、ビタミン・ミネラル・食物繊維の不足やバランスの乱れ。
またはビタミン・ミネラルなどの栄養素が体内で正常に活用できていない状態。
- ②消化酵素・代謝酵素不足
- 消化酵素や代謝酵素が不足している為、食べたものが正常に分解吸収できていない。
- ③腸内環境悪化
- 未消化の食物が小腸に入ってくる、悪玉菌が好む食品が多いなどが原因で腸内環境が悪化している。
- ④酸素不足によるATP生産低下(TCAサイクルの稼働力低下)
- 口呼吸による酸素不足
デスクワークやパソコン作業など長時間、同じ姿勢などによる酸素低下
- ⑤ATP不足による脳の誤作動
- ストレスや環境汚染、食品添加物などにさらされており、
その結果、果物や穀物、花粉など本来は身体に害のない物質に対して誤った反応
以上のようなことが原因と考えられます。
(2)長年施術を重ねた経験から、次のような症状の方に有効であることがわかりました
ミトコンドリアでのエネルギー代謝を正常化することで、アトピー性皮膚炎や喘息などのアレルギー症状だけではなく、
頭痛などを含めた痛みや不定愁訴など様々な症状を改善できることがわかりました。
つまり、エネルギー代謝を正常にすることにより、脳でATPの生産が十分におこなわれます。
その結果、脳で有害なものと誤認識された対象物を無害なものと正しく認識することで、
問題なく触れたり、食べたりすることができるようになりました。
よって、次に挙げるような症状の改善が期待できます。
・食物アレルギーや食品に対する過敏症 ・食物不耐症
・アレルギー・アトピー体質 ・花粉症
・鼻炎・慢性的な鼻づまり ・蕁麻疹(突発性・慢性)
・むずむず脚症候群 ・肥満
・ニキビ ・頭痛・偏頭痛
・肩こり・腰痛・膝通 ・更年期症状
・鬱・不眠症 ・PMS・生理痛
・めまい ・子どもの落ち着きのなさ
・肥満 ・逆流性食道炎・胸焼け
・化学物質に対する過敏症 ・環境要因に対するアレルギー
・呼吸器官の症状 ・消化器官の諸症状
・線維筋痛症 ・過敏性腸症候群
・ホルモンバランスの乱れ ・口腔アレルギー
・季節の変わり目の頭痛 ・電磁波過敏症
3.施術方法について
人間の体は脳から送られる信号によって管理されています。
体への刺激を微弱な電気信号に変換して体内に送っています。
この電気信号に応じて体の各器官がそれぞれ反応し、体や精神をコントロールしています。
また、特定の感情(嫉妬や不安など)が体を支配している場合もあります。
この脳から送られる電気信号を正常化するように体へアプローチ(施術)することがCPF代謝療法です。
(1)施術(CFP代謝療法)までの流れ
- ①カウンセリング
- 最初にカウンセリングを受けていただきます。
- 問診票記入(症状の確認)
患者さんのアレルギーや過敏症に関する状態、お悩みを問診票にご記入いただきます。問診票を基に詳しくお話を伺いし、どのような問題があるかを確認させていただきます。 - 施術完了ゴール設定
ご記入いただいた問診票を基に、患者さんと一緒に施術完了のゴールを設定します。
- 問診票記入(症状の確認)
- ②事前説明
- アレルギー、代謝不全(過敏症)の違いなどについて説明をいたします。病院での治療との違いも説明させていただきます。
- 施術時、施術後の注意事項についてご説明後、納得いただけましたら同意書に署名をいただきます。
- カウンセリング当日に施術を開始される場合は、カウンセリング料は無料で、初診料のみとなります。(カウンセリングのみの場合は有料となります)
- ③検査
- 当院では糖質や脂質、タンパク質の代謝に注目して施術を行います。
- 問題を起こしている特定の物質や体の機能などを、検査バイルというアレルギー検査キットを用い、指の筋力を利用した筋反射テストで検査します。
- アレルギー症状に対してアレルゲン(抗原)になっているバイルを持った場合、身体にストレスが加わります。筋肉の抵抗で体にかかったストレスの問題を見分けます。
- 小さいお子さんなど自力で筋力検査が行えない場合は、お母さまを代理人にします。
- ※検査には痛みを伴うものはありません。
アレルギー検査キット
- ④CFP代謝療法施術
- 大人はもちろん、乳児でも痛みを感じない程度の刺激を脊柱ラインに入れていきます。
- 施術時間は検査を除いて、10分程度です。
※この施術法が全ての方に合うわけではありません。
※一度の施術で症状が改善されることは少なく、一定期間の施術が必要となります。
※自己の治癒力を向上させる為、自宅でのケア指導をおこなう場合もあります。
施術時の写真
ミトコンドリアと健康について
体の中では様々な「代謝」が起きていますが代表的なのは、食物に含まれる糖や脂肪をエネルギーに変える「エネルギー代謝」です。この代謝がうまく行われていれば、糖や脂肪を余すことなく、たくさんのエネルギーを作ることができます。
40代を過ぎたあたりから何もせずに過ごしていると、ミトコンドリアの機能は低下するとともに数もどんどん減っていきます。
ミトコンドリアの仕組みを知れば、代謝を良くするために何をすればいいかが見えてきます。
ミトコンドリアの数を増やさなくても、体内の休んでいるミトコンドリアをしっかりと働かせることで、代謝高率を上げることもできます。
しかし、働くミトコンドリアの数が少ないと一つひとつに負担がかかり、活性酸素が発生しやすくなります。
活性酸素は、全身の老化につながるうえに、正常な細胞を傷つけ癌化する可能性があります。
ミトコンドリアの数を増やし余裕をもって仕事をしてもらうことが重要です。
肝臓、腎臓、筋肉、脳などの代謝の活発な細胞に数百から数千個のミトコンドリアが存在し、細胞質の約40%を占めています。
平均で1細胞中に300-400個のミトコンドリアが存在しており、アスリートは一般人より数が多いのです。
- まとめ
- ミトコンドリアの中ではブドウ糖、脂肪酸、アミノ酸がTCAサイクルに取り込まれてエネルギーを作り出している。
- エネルギーを作る時に酸素と栄養、特にビタミンB群が必要になる。
- 運動を行うことで、ミトコンドリアの数を増やすことができ、より健康な体を手に入れることができる。
オプティマスバランストライアングルを整えて、エネルギー代謝を上げることが、オプティマルヘルス(最良の健康状態)の必要条件です。
呼吸と食事と運動を意識して、オプティマルヘルスを手に入れる生活習慣を心掛けましょう。
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