一般に知られているアレルギー症状としては、以下のようなものが良く知られています。
アトピー性皮膚炎(異種タンパクへの抗原抗体反応)・喘息・花粉症・アレルギー性結膜炎・蕁麻疹(食品に含まれるヒスタミンやサリチル酸などの化学物質へのアレルギー反応)また、メロンなどウリ科の植物を食べるとのどがイガイガする。山芋でかゆくなるなどの症状も同物質に軽いアレルギー反応を起している状態です。

ここでのアレルギーという言葉は『あらゆる物質への拒絶反応』という広義での捉え方です

これには体質に加えて、老化や出来事、人に対する感情などのストレスにより起こるものも含まれます。
例えば何らかの問題が生じて、必要不可欠な基本的栄養素が充分に吸収できない身体になっていることで、ビタミンやミネラル、そのほかの栄養素に拒絶反応を起している状態を言います。このアレルギーにより慢性的な栄養不足に陥り、さまざまな健康問題(一般的なアレルギー症状だけではなく、肥満や高血圧、糖尿病などの生活習慣病など)を引き起こす可能性が非常に大きくなってきています。これは摂取が足りないのではなく、いくら食べても体が消化吸収を拒否してしまい排泄されてしまいます。
これら一連の状態から脳が栄養不足を感じ、その結果食べ過ぎてしまいます。余分なカロリーを摂取することでメタボリックシンドロームを引き起こしています。
また、食べ過ぎてしまった結果、正しく吸収されない栄養素が腸管壁の傷から取り込まれ体内で問題を起こし、痛みやシビレ、かゆみといった症状を引き起こしていることがあります。

極端に好きでよく食べるもの、小さい頃から嫌いで食べられない物はご自身にとってアレルギー物質が含まれている可能性が高いといえます。

食品や栄養素は過不足なく摂取することが大切です。最近はサプリメントなどによるミネラル・ビタミンの過剰摂取、砂糖や油脂の過剰摂取がアレルギーを引き起こしている場合も少なくありません。

アレルギーに対する反応を正常化することで免疫系が正常に機能するようになります

花粉症やハウスダストにアレルギー症状を示していた場合でも、基本的な栄養素及び食品アレルゲンの除去が終わると同時に免疫機能が正常化し花粉やハウスダストなどへのアレルギー症状が消えている場合が大多数です。

現在排気ガスをはじめとする様々な化学物質・電磁波・タバコの煙・水道水中の塩素などは少なからず私たちに悪影響を及ぼしています、免疫機能を正常化することで、環境に影響されにくい健康な体質に改善されます。

免疫とアレルギーの関係

免疫力は細菌やウィルスなどの微生物から感染を守ってくれるシステムです。
免疫システムは自分自身の構成成分とそれ以外の異物を区別するものです、しかし身体にとって無害で必要なものにまでも免疫反応(アレルギー反応)を起してしまうことがあります。
食べ物・栄養素・花粉なども本来は身体にとって必要なものであったり無害であったりするものですが、免疫システムが異物と判断してしまい、辛い症状を引き起こしてしまう結果となります。
内臓移植の際の拒絶反応や膠原病、リュウマチなどもアレルギー反応の一種です。

アレルギーは環境によって作られるのか?

アレルギーを起こしやすい人がいます。
例えば、アレルギーに対する抗体を作りやすい人がネコを飼い始めるとネコ抗原に対する抗体が体内で増加し、ネコの毛などにアレルギーを起すようになります。
生まれつきネコアレルギーの人はいません。しかし何故、体内で抗体を作りやすくなるのでしょう?
ネコ抗原を多く浴びたから?、不衛生的な環境でカビやダニが多いから?
ハウスダストや動物の毛にアレルギーがある人の家では、毎日が大掃除というほど綺麗に掃除をするほど気を使っている所も少なくありません。
しかし、どんなに綺麗に掃除機をかけ掃除をしても痒みや皮膚炎を発症してしまいます。
アレルギー物質が問題ではなく、アレルギー反応を起してしまう身体システムに問題があります。
身体の中でエネルギーを造るサイクル(TCAサイクル)とエネルギーを造るときに発生する毒素を無毒化するサイクル(オルニチンサイクル)を正常化することで、身体システムが正しく働き、アレルギー物質の影響を受けにくくなります。
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